雑音 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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雑音    

微かなる広大な微睡 内の心音はいつしか遠く 乳白色が溢れて香り 極彩色にかすれた睡蓮 緩やかに糸となりて やがて 悠久なる黄昏の淵に 落ちゆく掌が 宙の内へと昇りつつ 頭の中の外の近く たゆたう平面の奥々に 脈打つ白い動脈が黙れば わたしのつれない眼に 静かな声が匂う 腕の中の千里の庭で 無数に散りゆく ひとひらの淡さ 曇り透き通った気配に触れて 眠るように固まり融けゆく



雑音 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 1530.5
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 6

作成日時 2020-10-05
コメント日時 2020-10-09
#縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性11
エンタメ00
技巧22
音韻00
構成11
総合ポイント66
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性0.50.5
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成0.50.5
総合33
閲覧指数:1530.5
2025/04/11 02時21分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

雑音 コメントセクション

コメント数(5)
作品へ
(2020-10-06)

身体を小宇宙(マクロコスモス)と呼ぶことがありますが、象徴としての身体はある種の宇宙観を示唆することがあります。この詩は身体的な語彙を用いていますが、僕はこの詩の世界にある種の宇宙的な広さを感じました。言葉のイメージも素直に綺麗で、素敵な詩ですよね。読者の傲慢でひとつだけ、乳白色と極彩色の二行だけ少し違和感がありましたが、総じて好きな詩でした。

0
やめました
作品へ
(2020-10-07)

掌で広がるような乳白色は広がり、眠れそうな極彩色が糸になり、己は宙に登っていく。 平面の奥の脈打つ動脈。淡いようで透き通った固くなり溶けるような、似たようで対照的な単語の使い方が素敵な詩だなと感じました。

0
奥村うみ
&さんへ
(2020-10-09)

&様 広さを感じていただけて嬉しいです。言葉は、イメージが綺麗になるように選びましたが、それが果たせているか確信を持てずにいました。なので、綺麗と言っていただけて安心しました。

0
奥村うみ
やめましたさんへ
(2020-10-09)

くおん 様 あえて反対の意味やイメージもつ言葉を重ねてみました。 読み手を飽きさせないように、平面の概念に対して、空間の概念(=奥)を重ねるなど、工夫をしてみました。

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奥村うみ
作品へ
(2020-10-11)

沙一 様 確かに,仏教っぽさを感じる言葉がちらほら見られます. この世のものではない,神秘的な雰囲気に浸っていただけたら幸いです. 雑音というタイトルには意味があります.様々に解釈していただけると嬉しいです.

0

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