ポラリス - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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ポラリス    

 孕んでいた情熱が 眼から涙として流れ 同胞の海へ帰った日 ニゲラの花の 方位磁針は いずこの森へ消えたのか 見たことの無い時代にも ノスタルジアを感じている 消えた菓子らの面影が 電車の結露に映っている 黄ばみ錆にまみれ 不要になった家電にも 微かに愛の熱が残り 腐敗していく新聞紙さえ 思い出という夢を載せていた 遅れてはいけないと 夢を見ては駄目だと 未来と名付けた子らが歌う 胸の切なさのひとつさえ 言葉に出来ず大人になり 悲しみを湛えて 心持ちは冷めゆき 昼夜なべて立ち廻る 同胞の海よ 月の仄明かり 胸郭に抱いた夢 わたしの、北極星、 いずこの森へ消えたのか 


ポラリス ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 1220.9
お気に入り数: 0
投票数   : 1
ポイント数 : 4

作成日時 2020-10-02
コメント日時 2020-10-03
#現代詩
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧22
音韻00
構成00
総合ポイント44
 平均値  中央値 
叙情性22
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧22
音韻00
構成00
総合44
閲覧指数:1220.9
2025/04/11 01時45分51秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ポラリス コメントセクション

コメント数(2)
みやび
みやび
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(2020-10-02)

《見たことの無い時代にも ノスタルジアを感じている 消えた菓子らの面影が 電車の結露に映っている 黄ばみ錆にまみれ 不要になった家電にも 微かに愛の熱が残り 腐敗していく新聞紙さえ 思い出という夢を載せていた》 ノスタルジーを強く思わされる描写でした。 特に、愛の熱というものを捨てられた家電、無機物に宿らせることで感じる虚しさが美しいです。 小さな町の小さな通りか、大きな街の裏路地か、誰にでも共通するノスタルジーを描くことができました。

1
ぱうら@ PAULA0125
作品へ
(2020-10-02)

大きな大きな杉森の中で、迷子になっているのかな。 でも本当は、杉の森なんかじゃなくて、この人がいるのは、星の見えないくらい夜も明るい、コンクリートジャングルなのかもしれない。

1

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投稿作品数: 1