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幸せと平行線
何らかの犠牲の上に幸せが成り立つのって、この世界の決定的なバグではないのか? 毎日遊んで何が悪いの?と思うけれど、 犠牲が多い人に攻撃されてしまう。 人と比べないなんてこの世界で生きていたら無理だ。 幸せの代償、なんて言葉が美しいとされる世界でいつまでも目をつぶって踊っていられるのか? もう若くない、という言葉が突き刺さらないくらい能天気に歳を重ねては日々美しくなれればいいじゃないか。 お前はお前の世界、私は私の世界。 数学の問題みたいに永遠に交わらない線で角度を求めあって少しだけ近づければいい。 私は数学が苦手だけれど。
幸せと平行線 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1015.5
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ポイント数 : 0
作成日時 2020-10-01
コメント日時 2020-10-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
私も数学は苦手ですが、平行線でも無限遠点で交わってしまうという非ユークリッド幾何学には興味がありますし、リーマン幾何学とか20世紀以後の数学、これはこれまでのガウスとかそれ以前の数学が反映しているのでしょうが、20世紀21世紀の数学には興味があります。この詩は数学はあまり関係ないのかもしれませんが、8行目の >数学の問題みたいに永遠に交わらない線で角度を求めあって少しだけ近づければいい。 は、印象的でした。
0>人と比べないなんてこの世界で生きていたら無理だ。 人と比べないで自分らしく生きることが理想だと頭ではわかっていても、どうしても人と比べてしまう。この気持ちよくわかります。
0等身大の目線、口調で幸せと不幸せの関係の不合理について述べている最中、感極まったように放り込まれる「お前はお前の世界、私は私の世界」。そして冷静さを取り戻しての、私たちは数学におけるねじれの位置のような関係であればいいという落としどころ。中々にインパクトがありました。最後「私は数学が苦手だけれど」と自分の足りなさに言い及ぶより「数学なんてどうでもいいけれど」とむしろ筆者様の主観主観のごり押しで、数学でさえ退けた方が良かった「かも」しれません。あくまで個人的な意見です。それだけこの詩は自分を押し出した方が効果的だったと思えたのです。
080年後半〜90年代から定期的に人気を獲得し続けている色んなロックバンド。彼らの多くはアナーキーを体現したり表現しようとしていますが、彼らの素晴らしいところは、持ってくる比喩や題材、そして激しい音楽が見事に合致しており、それぞれの個性を獲得している点と考えます。 なぜ突然こんな話をしているのかと申しますと、例えば彼らが「自由が大切だ!俺たちは幸せになる権利がある!政府死ね!」と連呼した場合、すぐ消える表現者にしかなり得ない事を思うからです。 この手のテーマであれば、「見えない自由が欲しくて/見えない銃を撃ちまくる/本当の声を聞かせておくれよ」みたいな(あるバンドから引用した)三文でもっと広がりある表現がされている事を思いますし、「幸せ」とか「自由」とか、この世が腐っているということを、如何にそれらの言葉を安易に使わないで書くことが出来るかが、詩、なのではないかと思います。 ただ >私は数学が苦手だけれど ここは好きです。
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