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順列問題
小説や詩など 文学作品(A)とは つまるところ 言葉の 順列問題(B)である Bは数学の世界で [nPr ](C)という公式で解かれる どこかの研究室の誰かたち(D)が Cを発展させた新たな公式 {p^xθ[nPr]y}により たとえば リルケ(E)や カフカ(F)や 存命のM(G)などの各々のAを 数式(H)に変換 F『城』={72'x^32θ[467×y^31]} この事実( I )は歴史あるAも ただのHに置き換えられてしまう という意味において 世間(J)に少なくない影響を与えた 『文学の消滅』(K)という速報まで流れた Gを含めたもろもろの作家たち(L)は みんな唖然としていた それだけAはJに読まれなくなってしまった I に何の意味もないことは明白だが JのAに対する興味のなさに拍車をかけた ただKはあくまでもDを包含するJの話である 「書くこと自体にJなど関係ない」と Lの誰かの口がどこかでつぶやき EとFは墓場の中から咎める 「問いそのものを愛するよう努めるのです」 「数式で城へ辿り着くのは不可能です」
順列問題 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1782.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-10-01
コメント日時 2020-10-15
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
かなり教養のあるハイターゲットを想定した作品と思いました。私が辛うじて知っているのはnPrくらいで、他は全く知らないか名前のみ聞いたことがある程度でした。 詩かどうかというと、確実に詩なのですが、詩情がどうのこうのという詩情主義で書かれていない点に好感を持ちました。とりあえずカフカは結構出てくる単語ですので、誰なのか調べないといけない気持ちになります。
0ふじりゅうさん コメントありがとうございます。 私自身が教養のあるほうでは全くない(nPr も拙作に取りかかる前には知りませんでした)ので、ハイターゲットを想定したというつもりはありませんでした。なので数式はすべてデタラメで、アルファベットを多用したのもちょっとしたふざけ心です笑 もともと小説好きなので、カフカは少し読んでいたのですが、リルケは知らないので、私のほうは、リルケとはいったい誰なのか調べなければと思います。
1最初は数学っぽいなという印象で、途中から文章の穴埋め問題のように変化していく過程が面白いですね。 ただ、数式(H)の式の形が、その後の内容に関わってこないように感じられて、少し残念に思いました。とはいえ、全体の雰囲気は好きです。
0奥村うみさん コメントありがとうございます。 言われてみれば、数式がその後なにか意味を持つとか、展開に関わるように考えれば良かったです。そのためにもう少し、数式をシンプルにすれば良かったのかなとも思いました。 全体の雰囲気が好きと言っていただいてとても嬉しいです。
0蛾兆ボルカさん コメントありがとうございます。 I =愛 とか少しだけ頭にはあったのですが、どうしてもそのへんをうまく絡ませる(活用)ことができませんでした。練り込みが足りなかったのかもしれません。 ラストのカフカに言及していただいて嬉しいです。カフカなら言いそうだなと思ったのですが、実際のカフカならきっともっと面白いことを言うんだと思います。
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