雨音のポワレ
懐かしのあの日
フレイバー添え
築山モンブランの
5℃の手すりに
マーガレットの手首支えさせて
君は鳩の目つきで
下界見下ろしてた
僕たちは地べただけ
水平世界の広さだけを
広いね なんて言って
鈍く15℃に光るガラス
拾い集めてた
そのうちに
校舎凌駕しちまう
巨石がやってきて
僕たちを阻んで
ハンカチにのせて
声やらなにやら
届けられる距離だった
あの子は
パステルに霞んで
汽笛鳴って影だけ見えた
僕たちといえば
まだ片足をタンポポほど
上げるだけで
それでもタンポポの綿毛は
凄いね高いねで
遊具の15℃のタイヤに登って
目がくらんでしまうのだから
影はもう
どこにも見えやしなかった
5℃を知らずに
僕ら朽ちてしまうけれど
あの子15℃忘れてしまっただろな
作品データ
コメント数 : 1
P V 数 : 1104.1
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2020-08-30
コメント日時 2020-09-06
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 3 | 3 |
閲覧指数:1104.1
2024/12/04 02時52分43秒現在
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沙一さん、ありがとうございます。 そういえば私は、15のあたりにとらわれている節があるかもしれません。 「懐かしのあの日」を含む三行は、作から浮いているという自覚はありながらも、前口上といった意識で添えました。その意識が明らかになるような工夫が必要でしたね。 良かった点もあったようで嬉しいです。 より浸っていただけるような作が、書けると良いなと思います。
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