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せなか
背を、丸めてみる。 遠い、日 祖母の背に沈む夕日に見とれていた。 幾年が経過して、私は部屋にいた 畳が8枚の、小さな部屋で 羽虫の薄い羽根が一面に広がっている。 煙はぼうぼうと立ち上っている。 祖母の背に沈む夕日に見とれていた。 幾年が経過して、私は部屋にいた 窓の外では、紅波が生え映えと 遠い、日 まだ、ひとがたくさんいた頃に わたしはいちばん後ろにいて、 たくさんの背中をみていた。 おとうさん おとうさん おとうさんは羽虫に乗って遠くへ行った わたしは、 祖母の背に沈む夕日に見とれていた。
せなか ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1246.8
お気に入り数: 2
投票数 : 0
ポイント数 : 60
作成日時 2020-08-16
コメント日時 2020-09-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 30 | 30 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 30 | 30 |
総合ポイント | 60 | 60 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 30 | 30 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 30 | 30 |
総合 | 60 | 60 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
どこか郷愁を感じさせつつ、所々で暗示される死の影がなんとも味わい深い詩だと思いました。郷愁と夕日というと、えてして陳腐になりやすいモチーフですが、それが様々な背中を通して語られることで、イメージが重奏のように響きあっていて、それが良いと思いました。
0お読みいただきましてありがとうございました。
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