こんな僕と出会ってくれて - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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こんな僕と出会ってくれて    

・・・雨が嘲笑っている。 まるで穴があいた僕の心を、見透かしたかのように。 どうしてこうなってしまったのかなんて、分かるわけがなかった。 君と過ごした遠い夏の思い出が、脳裏によみがえる。 ・・・本当に幸せな日々だった。 毎日がにじいろに輝いて見えたほど、君と過ごした時間は愛しいものだった。 ・・・君は今、どこで何をしているだろう? いつからだったろう。 君の心が僕から離れてしまったのは。 いつからだったろう。 君と僕の喧嘩が始まったのは。 どんなに記憶を遡っても、答えは見つからない。 それでも一つ、確かなことは、 今も「君を愛している」ことだ。 その気持ちだけは、確かに感じ取れる。 でも、もう君は僕の世界にいない。 だからこの感情を押し殺すことしかできない。 自分の気持ちに嘘をつくって、こんなに苦しかっただろうか? こんなにも、胸が張り裂けそうになるほどの辛さだったろうか? ー分からない。何も分からないよ。 君は何も言わずに僕の目の前から消えてしまった。 何で、どうしてなんて、僕が一番知りたいんだ。 どんなに考えを巡らせても、何一つ分からない。 僕は君の気持ちを、分かっているつもりでいたのかもしれない。 もしそれで君が傷ついてしまったのなら、申し訳ないと思う。 ・・・まだ、間に合うなら君に伝えたい。 傷ついた君にかける言葉なんて分からないし、 僕は不器用だからさらに君を傷付けてしまうかもしれない。 ・・・それでもいい。 君と過ごしたあの輝く日々がもう送れないとしても、 僕は君に伝えたいんだ。 「こんな僕と出会ってくれてありがとう」って。 「今も君を愛してるんだ」って。 一人抱えていた想いが溢れて、ほほを濡らしている。 ー行こう。 君に伝えるために。



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作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 1197.8
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-08-01
コメント日時 2020-08-01
#現代詩 #ビーレビ杯不参加 #縦書き
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
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前衛性00
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閲覧指数:1197.8
2025/04/11 21時39分59秒現在
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