幸せを願われるほど、苦しんだ過去がない。
不幸を嘆くほど、傷ついた過去がない。
苦楽がないので、寄り添えるものがない。
私はぶつかりたい。
雑踏を嫌い、
物音ひとつに怯える私は、
ぶつかりたいのだ。
通勤ラッシュの駅、
祝日の繁華街、
人混みは、
ぶつからないように、
流れていく、
私を避けていく人々と、
私はぶつかりたい。
旅行者の引っ張るキャリーバッグ、
先を急ぐサラリーマンのカバン、
仲良く手を繋ぐカップル、
ぶつかれば、
私はみんなと繋がれる気がしていた。
帰りの駅のホーム
電車到着前のアナウンスを聴きながら
私は夕陽を見ていた。
陽光
影
色
光の屈折
音
声
息
雨
ふ
り
傘
虹
風
みんな私と
ぶつかって
みんな私と
繋がって
ぶつかりながら、私は
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 1276.4
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2020-08-01
コメント日時 2020-08-04
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:1276.4
2024/11/21 21時51分36秒現在
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すごくいいです。 愛、を歌っている詩だ、と思いました。
1耳障りのよい、摩擦の少ない言葉や人が求められる世の中ですね。 しっかりと摩擦して戦って自分が鍛えられる感覚が欲しくなりますね。
1読んでいただきありがとうございます。 愛を感じてもらえて嬉しいです!
0読んでくださりありがとうございます。 摩擦って悪い意味でことが多いですが、繋がりの証だったりしますね。
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