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猫の挽歌
悲しみなら知っている 孤独の内で始まった けだものの荒い息遣いは まだ柔らかな皮膜に阻まれ 前世の名残りを 振り捨てて産声を上げる 彼らがついに母になったことに 一番喜びを感じているのは 何も産みやしなかった したっぱの小悪党 誰からも愛されようとして 自分を見失ったままの人殺し いつだって味方だよと 猛り狂うけだものが 神々の祝福を求めている その可能性に夢と希望 愛ではぐぐまれるものを 息苦しく求めている 問い掛けが無意味になる夜 私は小さな野良猫 あなたは泣きそうな顔をして 孤独な魂に最後の養いを与える 今度は生きて幸せになる様に 願いながら棺桶を担ぐ
猫の挽歌 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1298.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-07-16
コメント日時 2020-07-20
項目 | 全期間(2024/12/31現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
作品の中で、孤独という言葉が使われていますが、 抽象的なものや人間的な、 というよりはもっと動物っぽい。 哺乳類の、仲間からはぐれてしまった、 こどものような 柔やかな毛に包まれたような、 そんな印象を受けました。
0猫のお話なのか人のお話なのか。 とにかく身につまされて読みました。 生むということは死と混然一体になった行為ですね。
0寝床で半分寝入りながら好きな言葉を綴っているもので、それがどんな形を取って表れるのかは書き上げてもまだよく分からないんです。今回はなんだか怪物の様なものが産声をあげているらしく…一体何者なのか。コメント有り難うございます、嬉しいです。
0生まれた以上は死ぬ。運命、宿命というやつですね。立ち向かってもいいし、寝て過ごしても構わない。どんな選択をするかだけが私達生きる者に与えられた自由かもしれない。その絶望故に産まれなければ良かったと叫ぶ事もしばしば。死に、それでもまた生まれる意味とは。 コメント下さって有り難うございます。
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