フィラデルフィアの夜に XV - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。

硬派な作品

萩原朔太郎や中原中也のエッセンスを感じます。

千治

体験記『呆気ない宣告』

それはあなたの現実かもしれない。

大概のことは呆気なくドラマティックではない。そうした現実の丁寧な模写が作品に厚みを増している。

ほば

世界は自由だ━不死━

わかるということ

あなたにとっては何が、その理解が起きるピースになるだろうか?

ほば

ふたつの鐘がなるころは

鐘は明くる日に鳴る! いつでもそうだ!

運営在任中に出会った多くの作品の中のベスト。決して忘れない。

yasu.na

良い

シンプルに好き

あっす

パパの日曜日

パパの日曜日

いい

明林

終着点

生きる、その先に死地はない!

美しくさわやか、そして深い意味が込められたシーン、均衡の取れた心情と思想、強い意志で最終連へと迫る引き締まった展開、我が胸にこの詩文を抱いて!

yasu.na

九月の終わりを生きる

呼び覚ます声

夏の名残の暑さが去ろうとする頃、九月の終わりになると必ずこの作品のことを思い出す。

afterglow

こっちにおいで

たれかある

たそがれに たれかある さくらのかおりがする

るる

詩人の生きざま

言葉と詩に、導かれ救われ、時に誤りながらも、糧にしていく。 赤裸々に描写した生きざまは、素晴らしいとしか言いようがない。

羽田恭

喘息の少年の世界

酔おう。この言葉に。

正直意味は判然としない。 だが、じんわりあぶり出される情景は、良い! 言葉に酔おう!

羽田恭

誰かがドアをノックしたから

久しぶりにビーレビ来たんだけどさ

この作品、私はとても良いと思うんだけど、まさかの無反応で勿体ない。文にスピードとパワーがある。押してくる感じが良いね。そしてコミカル。面白いってそうそう出来ないじゃん。この画面見てるおまえとか、そこんとこ足りないから読んどけ。

カオティクルConverge!!貴音さん

あなたへ

最高です^ ^ありがとうございます!

この詩は心に響きました。とても美しく清らかな作品ですね。素晴らしいと思いました。心から感謝申し上げます。これからも良い詩を書いて下さい。私も良い詩が書ける様に頑張りたいと思います。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

これ大好き♡

読み込むと味が出ます。素晴らしいと思います。

きょこち(久遠恭子)

輝き

海の中を照らしているのですね。素晴らしいと思います☆

きょこち(久遠恭子)

アオゾラの約束

憧れ

こんなに良い詩を書いているのに、気付かなくてごめんね。北斗七星は君だよ。いつも見守ってくれてありがとう。

きょこち(久遠恭子)

紫の香り

少し歩くと川の音が大きくなる、からがこの作品の醍醐味かと思います。むせかえる藤の花の匂い。落ちた花や枝が足に絡みつく。素敵ですね。

きょこち(久遠恭子)

冬の手紙

居場所をありがとう。

暖かくて、心から感謝申し上げます。 この詩は誰にでも開かれています。読んでいるあなたにも、ほら、あなたにも、 そうして、私自身にも。 素晴らしいと思います。 ありがとうございます。みんなに読んでもらいたいです。

きょこち(久遠恭子)

カッパは黄色いのだから

良く目立ちます。 尻尾だけ見えているという事ですが、カッパには手足を出す穴がありますよね。 フードは、普通は顔が見えなくなるのであまり被せません。 それを見て、僕はきっと嬉しかったのでしょう。健気な可愛い姿に。ありがとうございました。

きょこち(久遠恭子)

永訣の詩

あなたが出発していく 光あれ

羽田恭

あなたには「十月」が足りていますか?

もし、あなたが「今年は、十月が足りてない」と お感じでしたら、それは『十月の質』が原因です。 詩の中に身を置くことで『短時間で十分な十月』を得ることができます。この十月の主成分は、百パーセント自然由

るる

だれのせいですか

どんな身体でも

どんな自分であっても愛してくれるか、抱きしめてくれるか、生きてくれるか SNSできらきらした自分だけを見せてそんな見た目や上辺で物事を判断しやすいこんな世の中だからこそ響くものがありました。例えばの例も斬新でとても魅力的です。

sorano

衝撃を受けました

ベテルギウス。まずそれに注目する感性もですが、詩の内容が衝撃。 猫。木。家族。犬(のようなもの)。女の子……。など、身近にあふれている極めて馴染み深いものベテルギウスというスケールの大きいものと対比されているように感じられました。

二酸化窒素

ずっと待っていた

渇いた心を満たす雨に満たされていく

afterglow



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フィラデルフィアの夜に XV    

 フィラデルフィアの夜に犬が鳴き叫びます。 何かに気付いてほしいかのように。  ある夜の事。 犬が突如ハッと目覚め、叫び始めました。 ただその犬は壁の方向を向いて鳴くばかり。 すると近くの家の犬も鳴き始める。 それは次々に鳴き声は拡散していく。 同心円状に広がる叫び声は、一点に向かっている。  野良犬が一匹、走っていくのが見えます。 その犬に続々と続いていくのも。 それは犬たちが鳴き吠える方向。 その方向へは繋がれていない犬たちが吠え叫び続け走っていく。 向かうのは街の中心。うなり上げ、駆けていく。  人々もまたその方向へ。 時に犬を連れ、時に各種の道具を携えて。 何があるか、何が起こっているかわからないがために。  犬たちと人々が向かう先。 八方から集まる警戒心と好奇心は、空き地となった空間に集まる。 人々は明りを照らし武器を持ち警戒し、犬たちは吠えながら鼻を地面つける。 一匹の犬が急に怯え、驚く。 人々のライトが一斉に照らすと、何かが蠢めいている。  何かのゴミ? 風のないこの日、動くはずもない。 犬が各所で怯え、驚く声を出す。 そこにはどれも、蠢く何かが絡み運ぶ、小さなゴミがありました。  ワン。 ある犬が通る声を出します。その一声をきっかけに。 犬たちはタガが外れたかのように吠え続ける。 今までと比べる事が出来ない、犬の鳴き声の濁流は明らかに何かを訴える。 犬たちが鳴きわめく一点、そこへゴミが集まっていく。 そして形作られていく。 様々なゴミに、そのゴミに絡み運ぶ針金がその場所に。 地面から少し浮かびながら、でき上がっていく。 小さな子供の姿を。  大きさは赤ん坊くらい。 遠目には本物と見えなくもない、赤ん坊が作られ、でき上がっていく。 吠え続ける犬たちと、茫然と武器を構える事ができない人々の前で。 そうして、でき上がってしまいました。  生まれてしまった。 ゴミと針金でできた赤ん坊が。  すると。 その赤ん坊は、地面へ溶けていくように、消えました。  いつの間にか、太陽が昇っています。 犬たちは黙り、一点を見ています。  スコップを持った人が、意を決してその場所を掘り出します。 少し掘ると、掘り当てました。 死んでいる人がいたのです。 それは本物の人間の死体で、妊婦でありました。 何があったのか、誰なのかわかりません。 その死体のすぐ側、あの赤ん坊がいたのです。 その死体に護られるように、護るように。  すぐに棺が用意され、二人を共に入れました。 犬たちはそれを見届けると、元の住処へ戻っていったのです。  あの妊婦の死体とゴミと針金の赤ん坊は一体誰で、何だったのか未だ判然としません。 ただあの二人を葬った墓地に、犬たちが集うことは事実でした。


フィラデルフィアの夜に XV ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1327.3
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 3

作成日時 2020-07-07
コメント日時 2020-07-13
#現代詩
項目全期間(2024/12/22現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合ポイント33
 平均値  中央値 
叙情性22
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成11
総合33
閲覧指数:1327.3
2024/12/22 02時24分47秒現在
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    作品に書かれた推薦文

フィラデルフィアの夜に XV コメントセクション

コメント数(1)
羽田恭
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(2020-07-13)

今回はヤマケイ文庫「アイヌと神々の物語 炉端できいたウウェペケレ」収録の「犬は聞こえた」から発想を得ました。あと梅原猛が「縄文の神秘」に書いていた福島県にあったという風習からも。 この連作で針金は一体何なのか、と言われると好き勝手書いているだけなので、自分でもはっきりしません。 ただ塊になっているだけでも独特の存在感があったり、物を巻き付けたり縛り上げたり、そういう自由さは意外と扱いやすい詩の題材ではあるようです。 小説家になろうでまとめて掲載しているので、よろしければそちらをどうぞ。 https://ncode.syosetu.com/n5588fv/

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