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わたしの髪は生きているのかもしれない
地下鉄の風が吹き上がり 誰かの汗の香りがわたしの鼻を刺激する 昨日パーマをかけた髪がなびく 強くかけたつもりなのに 人が行き交うこの場所で 自分はここにいると証明しているのは この髪だけなのかもしれない そう思った 最近のわたしは 毎日同じ時間にこの電車に乗り 毎日同じ時間に起きて 寝て食べてお風呂に入る したくもないやりたくもない そんな日々を過ごしていた 日々に慣れたロボットみたいなわたしは 疑問にすら思わなくなっていたんだ その瞬間思った 「ああ、パーマかけてよかった」と 強く絡まるこの髪が必死に舞い上がっていた その姿を見て大切なことを思い出せたから
わたしの髪は生きているのかもしれない ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2174.5
お気に入り数: 3
投票数 : 0
ポイント数 : 3
作成日時 2020-06-26
コメント日時 2020-06-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 3 | 3 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.5 | 0.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1.5 | 1.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
コメントありがとうございます! 初めての投稿でとても不安でしたが、温かいコメントいただきとてもとても嬉しいです。 そして、自分ではうまく伝えられなかった感情を汲み取ってくださりありがとうございます。 こんな自分の書いた詩を想像して、深く解釈してくれる方がいることにとても驚きましたし、嬉しく思います。 沙一さんのコメントを読んで、自分自身も心を亡くすことなく生活したいと改めて思うことができました。
0ふとマリリンモンローのスカートがめくれ上がるあの有名なシチュエーションを想起しました。あれは排水溝だったかこの詩での地下鉄での風が吹きあがる場面とは根本的に違うかもしれませんが、何かパーマとか、ロボットみたいな私とか、ルーチンのような倦怠感がマリリンモンローを超越的に想起さしてくれました。
1>「ああ、パーマかけてよかった」と 読みやすい作品だなあと読み進めていたのですが、 この1行でハッとするような、ドキリとするような鮮やかさが、鮮烈に作品に走りました。 日々を生きる者として共感する、素敵な作品でした。
1コメントありがとうございます! マリリンモンローのあの写真とても素敵で、一度見たら頭に残る印象的な写真ですよね。 自分では、マリリンモンローのことなんて思いつきもしなかったので、マリリンモンローと自分の詩が重なってエイクピアさんに想起していただいたことをとても嬉しく、とても光栄に思います。
0コメントありがとうございます! きちんと自分の気持ちを文字に起こして誰かに発信したのが初めての経験だったため、難しい表現などが上手く使えていなかったなと思います。 こんな文でも読みやすいと言っていただきとてもありがたいですし、共感していただいたこともとても嬉しく思っています。
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