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スノーマンは溶けた
ファミリーマートの前にある庭が美しい和式の家とピンク色のアメリカンな家が並んでいる通りは私に似ている 舌が煙草の煙のように動いている 濡れた紫陽花のせいで畳はなかなか乾かない 豊島区の女が持ってくる質の悪い 抗不安薬をやると笑顔が止まらないんだ 二十世紀最後の年にマリエッタで生まれ。千葉の柏で日々、生き恥と皺を増やしながら痩せこけた鼠のように放埒で汚らしく、太陽を浴びる価値すら無いつまらない男の話であった。
スノーマンは溶けた ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1912.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 4
作成日時 2020-06-16
コメント日時 2020-06-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 4 | 4 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
豊島区の女が持ってくる抗不安薬は確かに質が悪そうだと、私も釣られて笑顔になってしまいました。 ふと、歪な景色を見て、自分の歪さに気づく、自分にも思い当たるところがあります。
1コメント、ありがとうございます! 笑顔になってくれて嬉しいです。
0とても面白く読ませてもらいました。結構好みなのですが二点ほど少し気になった所がありました。一つは「舌が煙草の煙のように動いている」は僕の中であまりイメージを結びませんでした。(私は煙草を吸いはするのですが、このような風に思ったことがなくて)このようなイメージを描いた映画なり小説なり、なにか抗不安薬の効果なり、そういうものがあるのでしょうか、気になりました。あと、最後の「太陽を浴びる価値すら無いつまらない男の話であった。」は個人的には「太陽に祝福されたつまらない男の話であった」的なニュアンスの方が好みでした。最後にちゃぶ台返しをするものを私が好きだということもあるかもしれませんが、私の視点だと少々否定が強過ぎるなあと思った次第です。 ただ「豊島区の女が持ってくる質の悪い/抗不安薬をやると笑顔が止まらないんだ」という部分は私の大好物な感じの詩句でした。とても面白く読ませていただきました。ありがとうございます。
0コメントありがとうございます。 まずは「煙草の煙みたいに動いている」について。これは私生活である女性がタバコを吸っている時に「この煙、貴方の舌の動きみたいね」と言われて、変な女だなーと思いながらも頭に残ったので使いました。 確かに否定が強めですね。まぁ、俺の人生そんなもんってことで勘弁してください。少しでも、面白いと思ってもらって嬉しいです。
0コメントありがとうございます。 面白いと思ってもらえて光栄です。
0SNOWMAN911さんへ 一連目の、どこで区切ったらいいのか一瞬わからない文章が好みです。スノーマンよりも早く、冒頭で私の脳みそが溶けました。
0コメントありがとうございます! 俺の詩には区切りがないので、今日もセロトニンを殺す日々です。
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