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五月の河は緑
季節に迷った虫が ひらりと穴から這い出して 部屋の辺を周回する 光を音として読み込み 手話の星座は一つ傾いていく どの鳴き声も どの合図も 火を消す間に骨へ届く この世界では 砂利を片付ける水夫もいる 手を開いた 航路を指し示す人があらわれた 足を踏んだ 影の親しさに目を見開くだけで流れた 五月の河は緑 船を浮かべることができたなら
五月の河は緑 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1612.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-05-31
コメント日時 2020-06-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
桜の花が散り、新芽、若葉と、葉桜になった桜の木が多数植えられている川沿いなどを想起しました。「どの鳴き声も どの合図も 火を消す間に骨へ届く」 この2行で、骨へ届くの意義が解釈できればと思いました。
0葉桜はまったく頭になかったので新鮮な気持ちです。骨へ届く、は読む人に解釈を委ねたいとおもっていました。
0nさん、こんにちは。 >光を音として読み込み >手話の星座は一つ傾いていく ここの文章がとても面白かったです。 光を音にしたら、その光はどうなってしまうのだろうか。 空気を伝わる速度が遅くなって、目に見えなくなってしまうかわりに ぼくたちの耳に、何かあかるい音が聞こえるのだろうか。 あかるい音ってなんだろう? そんなことを思わせる、興味深い一文でした。 また、手話の星座というのも面白かったです。 ぼくはあまり手話はよく知らないのだけれど、 たしかにときどき手の形が、なにかの星座に見えたりするかもしれない。 それが傾いていくのって、なんだかちょっと切ない感じがしますね。 それも、一つだけ傾いていく。 そのちょっとのズレが、船を浮かべられない理由になったりするのでしょうか。
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