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散歩
何も持たずに歩き出した 街灯一つない、真っ暗な道だった 澄んだ空に光る星だけが白い息を照らした 瞬きすら億劫なほど、目を離れなかった いつの間にか足が止まった 轍一つない、デコボコ道だった 幾千の点の中で一つだけ際立って見えた 思考するより速く、衝動さえ置き去りに 変わった事はなかった 僕は何も持っていなかった ほんの少し笑みが溢れ再び歩く音だけが響いた もうすぐ明日がやってくる、そんなある日のお話
散歩 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1251.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-05-25
コメント日時 2020-05-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
> 澄んだ空に光る星だけが白い息を照らした > 瞬きすら億劫なほど、目を離れなかった この、星あかりだけが吐息を照らすような美しい自然の描写がありながら、瞬きするのが面倒な状態というのが、想像し辛かったです。 とても疲れた放心状態で夜中に散歩に出たら、ひときわ明るい星が希望のように見えた…という情景でしょうか。なんでもない風景にふいに元気づけられて気持ちが少し上向きになった様が感じられて読後感は良かったです。 最後は「もうすぐ明日がやってくる」で終わりにした方が作品が締まると思います。
0特に何かが変わった事ということはなく、なにも持たないままだったけれど、心が軽くなるような体験というのはありますね。結びとしては私奈良「もうすぐ明日がやってくる」で締めた方がいいと思います。「そんなある日のお話」で閉じるのはもったいない。
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