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夜の帳
夜闇に感じる独特なニオイ ガラス一枚越しから見渡す景色は見慣れているはずなのにどこか寂しい空気を纏っている 夜の冷たさにでも当てられたのか昼の喧騒も鳴りを潜め草をそよぐ風音だけが耳をくすぐる 窓を開けてみると風に乗せられた哀愁だかのニオイを感じさせるーーふっと胸に去来する強い郷愁に思いを馳せば いやでも今この時を感じざるを得ない
夜の帳 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1318.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-05-24
コメント日時 2020-05-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
まるでスケッチのような作品である ニオイに関することを清純に表した文 最初の行は嗅覚に対するイメージ 次は視覚 次は触覚 その次は抽象的な世界 短いながらも攻撃力の強いやつを選んだ精鋭感がありよきまるでは >いやでも今この時をかんじざるを得ない というどこか唐突なむすびも 匂いという主題のように はかなくて軽みあり
0今この時、そして夜闇に感じる独特なニオイはもしかしたら雨が止んだ後だったのかもしれません。あの独特なニオイ。それが詩的感興を呼び起こし詩作を誘ったのかもしれません。
0淡々とした語り口のようですが、景色に対して感覚を澄ましている様子がそこここに窺われます。ニオイが郷愁を誘うという経験には記憶がありますが、それを郷愁と思うことが出来るのは「今この時」と立ち戻る往復の動きを感じました。短編小説の出だしのようでもあります。
0草の匂いだとか、雨の降る前の匂いだとか、結構いい匂いで好きなのですが、独特のニオイとはどんなニオイなんだろうか、と想像してみました。 匂いなら詩的だけど臭いなら、ちょっとね。 「ニオイ」このカタカナ表記がとても目立っていて最後の「感じざるを得ない」や「纏っている、馳せる」などの表記と乖離している印象。どっちかに寄せたほうがまとまったのではないかな、と感じました。
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