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死中得活
私は障害と成り、生きることさえも見失ってしまった。 何故生きて居たのか、死を覚悟した今も尚、解せずにいる。 良からぬ事が起きる。 そんな事はとうに感じていた。 それがまさかこんなことに為ろうとは思いもしなかった。 私を殺したのは女なのか、それとも愛なのか、はたまた恋なのか。 嗚呼、私は死ぬのか。 深い悲しみが襲う。 死にたくない。 生きて居たい。 今も尚そんな事を思っている。 人間とは不思議な生物だ。 だが、いま私の目の前にあるのは 私の口から吐き出された血 白い雪を真赤に染めてゆく血 何処迄も赤い血だ。 天国は在るのだろうか 在れば良い。 しかし、あったとしても私は逆に行くのだろう。 其れも其れでまた良い。 私は常に皆の逆を選んで生きてきたのだから。 思えば私は何時もそうだ。 皆がああだと云えばこうだと云い、 皆がこうだと云えばああだと云った。 常に逆を行き全てに逆らった。 嗚呼、私はよく生きた。 誰よりも生きた。 心の臓が脈を打ち幾分かの血液を全身へと送り届け、 又舞い戻る。 この事を皆は生きると呼ぶだろう。 だが私はそんな事を言っているのでは無い。 誰よりも活きたのだ。 そう、活きたのだ。 死など怖いものか。 私は何時迄も活きている。 例え心の臓が息の根を止めたとしても。
死中得活 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1428.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2020-05-06
コメント日時 2020-06-01
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
逆を行くことは「愚か」と揶揄される事が多いと感じているのですが、ひょっとしたら、それこそが活力としての「活きる」なのかもしれない、などと考えました。ある意味バカな考え方なのかもしれませんが、いざ死ぬ時にどのような心境に至れるか、は結構重要な気もしてきます。
1最初の部分の障害とはいろいろな観点が考えられます。人間関係、はたまた自分の人生などでしょうか。また「生きた」と「活きた」という部分でグッとひきこまれました。私が感じた「生きた」は一人。「活きた」は他人との交わりといった感じでしょうか。 そのようなものを感じさせていただきました。
1軽めにいっても言葉運びが乱雑だと思うな。せめてもうすこし整理してくれると内容に入ってコメントできると思うのだけど。
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