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平成16年5月、初めての贈り物
「じゃーん、『彩音(あやね)』、これどう?」 「…それ、あんたが中学の時に好きやった子の名前やないの」 「覚えてた?」 「覚えてへんと思てた?」 「ごめん、これは冗談。本命はこっち、『皐月(さつき)』!」 「5月生まれやからって安直すぎちゃう?」 「おととしの皐月賞で万馬券とったから縁起がええかと」 「真面目に考えーや!」 「ふっふっふ、これまでのは前フリ。これがホンマの本命、『紅玉』と書いて『るびー』!」 「キラキラかい!ほんで『紅玉』ってリンゴやし」 「ほな、これは?」 「古い!」 「こっちは?」 「却下!」 「よっしゃ思い切って…」 「思い切んな!」 「ダメ!」 「論外!」 「やり直し!」 ・ ・ ・ ・ ・ 、 「ま、結局これが一番か」 「うん、私もそれがいいと思う」 それが、わたしの名前です。 父さん母さん 愛してる。
平成16年5月、初めての贈り物 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1046.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2020-05-05
コメント日時 2020-05-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
こう。いってもらえたら。親としては、涙ものですね。 もともとわたしは、詩というものはひとの感情を揺さぶることができれば成功だと思っています。 ので。この可愛い詩は、あきらかに成功です。 ごじぶんがごじぶんの子どもの名前を考えてると思わせておいて、その子供が「わたし」だったというオチも、大好きです(これ、先に読むひと、いないですよね?作品へのコメント、のコーナーなんだから)。 こんな時代だからこそ、このこころ洗われるような可愛い詩が、ありがたいですね。
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