別枠表示
会話
跳ねて 膨らんで 打ち寄せて 浮かべて それを描けるのなら 素晴らしいことだと思う だけど僕には描けない だから黙って いつまでも 黙って たまに笑ってみたり フ、フ、フ そしてまた黙って 今度はいつもよりちょっと長めに 今度は頷いてみたり うん、うん、うん、 それから僕は… やっぱり黙って あなた微笑みを言葉にできたら それは本当に素晴らしいことだと思う その為に僕は 描くことはあきらめて また黙って
会話 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1275.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-05-04
コメント日時 2020-05-06
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
会話なのにそれを描くと表現しているところが、面白いです。
0初めまして。 フ、フ、フ…ですか… フィット感に拘りを感じますね。 きっと、そのまま相手への気持ちの強さなのでしょうね。 ありがとうございました。
0「うん」や「フ」という、ただの相槌が「相手への届いてなさ」を感じさせると感じます。 「黙る」という表現によって、「相手は自分にずっと話している」と読み取れます。 つまり、「相手は自分に話しかけてくるが、自分は相槌を打つことしかできない、すなわち自分は黙ることしかできない」と読み取れます。 しかしながら、主人公は「相手に想いは届かない」ということが表されています。もしくは、「描く」という表現から、相手の魅力を描く事へ執心する様子が感じられます。どっちにしろ、相手を想う気持ちを感じさせます。 しかしながら、相手は自分へ話していることが確かであり、まず間違いなくそれなりの好意を寄せられていることと思います。でありながら、「届かない想い」的な感情を主人公が感じていることからして、矛盾を思わせる構造をしています。 また、描く、という言葉が何度も登場していますが、序盤で「だけど僕には描けない」と「描く」ことの諦めを描写しているのにも関わらず、「描くことはあきらめて」と再び「描く」ことを諦めていることからして、相手がどんな反応をしようが、、主人公が相手に対して起こすアクションが如何なるものであろうが「諦めている」ことは変わりないのでありまして、すなわち、相手との駆け引きや感情の揺れ動きはほとんど主人公の方針やインスパイアを動かす動力にはなりえていないのでありまして、要するに、描写されている相手とのやりとりはほとんど意味がないのではないかと考える所です。 ・描く、が複合的に隠喩されている ・届かない想いを描写したかったわけではなく、ただ彼女を描写したい一点に絞られている などの解もありえますが、だとすれば、「無駄なのではないか?」と読者に感じさせない工夫を盛り込むなど、もっと丁寧にそれらを描写する必要性があるのではないかと考えます。
0言葉にできない、描くことができないと語ることで、言葉(抽象)ではないものの存在(たとえば目の前の相手の微笑み)を想像させるように描けていると思う。 シンプルだけど、よくまとまっている作品だと思います。
0