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みずうみ
朝のまどろみ 猫たちが目を覚まし 伸びをはじめる 青い空気に包まれた世界は 透明な湖の底のように しんと、静かだ 湖の底には たったひとつの真実が眠っている あなたのこころの深いところ 空を映す 透明な湖 凛々しさも かしこさも そして、うつくしさも すべてそこから、やってくる どこまでも 力強く この透明な湖を泳ぐのだ なにひとつ 遮るものはない この透明な湖のうつくしさを 愛しつづけるかぎり 世界はきっと うつくしい あなたはいつも うつくしい 湖の底には たったひとつの あなたのいのち
みずうみ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 776.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-30
コメント日時 2017-07-31
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
綺麗なイメージの作品ですね。 大好きな茨木のり子さんの「みずうみ」の、〈人間は誰でも心の底に/しいんと静かな湖を持つべきなのだ//田沢湖のように深く青い湖を/かくし持っているひとは/話すとわかる 二言 三言で・・・〉という一節を思い出しました。茨木さんの作品は、確かに誰かの心の底にある湖、のこと、ですが・・・二つ目の心臓さんの作品では、世界そのものが湖のように思われる朝、のことを歌っている。ここでの〈あなた〉を、語り手を取り巻く世界そのもの、であると受け止めると、より大きくイメージが広がりますね。 後半、うつくしい、という語を何度も記しておられますが・・・二つ目の心臓さんが感じる「うつくしさ」とは何か。うつくしい、という一語に集約してしまうのではなく(人によって、「うつくしい」と感じるものや、その質感が大きくことなるので、受け止める側に大きな幅が生まれて、曖昧になっていく、拡散していく、ので)青い湖の底にいるような朝、の美しさであったり、そこで出会った微笑みの美しさであったり、きらりと光る道端の小石の美しさであったり・・・そんな具体的な景に、もっと触れていくと良いかもしれない、と思いました。
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