光だ!
真白い大きな光だ!
このひどく物憂げな労働の場で
遠くの窓にあんな大きな!
光。
目を灼くほどの
白い、光だ。
ああ、かあさん!
私はあれを、希望と見ました。
だってほら
あんなに大きい。
それに
私の他は誰も気を留めていないのです。
私はあれを
私だけに訴えかける希望と見ました。
かあさん、誓おう。
私はあなたのために身を粉にする。
あなたは私を骨まで愛し
また、あなたはあなたの好きな男を愛して良い。
そうして果てなく見つめ合い
一つの 綺麗な家族になろう。
かあさん
随分と時間がかかった。
私はずっと待っていたのよ。
けれども
ああ
もっと近くで見たくって
欲を出して近づけば
光はどこかに消えちゃった
あぁ
ねえ、かあさん…
作品データ
コメント数 : 4
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作成日時 2020-05-01
コメント日時 2020-05-10
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 20時49分11秒現在
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>また、あなたはあなたの好きな男を愛して良い。 母親が女であることは、子にとって うけいれがたい 気持ちの悪いことであるのが普通で、そんな中、好きな男を愛して良い。と、詩文の中で宣言しておられる言葉から、葛藤の中から 光をみようとする お気持ちが伝わりました。
0監獄みたいな世界で多分、主人公は限界だったんだと思います。 そんな時って些細なものとか、普段気付かなかった事がデカいものに見えたりします。 これは自分の労働環境と照し合せた時にそう思いました。 >私の他は誰も気を留めていないのです。 これはもしかすると 希望に見えてしまっている光がとうに消えてしまった そうじゃないと気付いたから または、これからそう見えちゃう人がいるのかも知れません。 そんな限界の状態では普段出ないような強い本音が出ます。 多分、この主人公は私と同じだとしたら 普段はああ神様~なんて誓うと思うんですが 本当に誓いたいのは生みの母、育ての母であり、それが出たんだろうなと思います。 恐らくですが、主人公はそれに気付いていないように思われます。 トリップ状態だと思いますので。 >私はあなたのために身を粉にする。 >あなたは私を骨まで愛し >また、あなたはあなたの好きな男を愛して良い。 >そうして果てなく見つめ合い >一つの 綺麗な家族になろう。 誓ってはいるけれど、ここまで大げさなのは 自身への鼓舞であり、神様以上に母への誓いなのかなと思うと胸に来ます。 余程の事をしでかしてしまった、または苦しい環境で限界の人と思いながら読んだので 胸に来るものがあります。
0真清水るる様、コメントありがとうございます! 取り上げて頂いた箇所は、人によってはただの下品な表現としかとられないかも…と心配していましたが、「葛藤の中から光を見ようとしている」と、感じていただけたようで嬉しく思います。 正にそんな思いでこの1行を入れたのです ありがとうございました!
0コメントありがとうございます。 「誓いであり、自分への鼓舞」と、ここまで汲み取って頂けて嬉しいです。 母や神様に誓うより、何より自分につよく言い聞かせているのだと思います。 ありがとうございました!
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