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マイヤーズラム オリジナルダーク
ラム酒をラムの果実酒だと今まで勘違いしていて廃糖蜜 の蒸留酒なんだとやっと知ったから買ってきてメッツコ ーラで割って飲んでみたらストロングゼロみたいに不安 が無くなったのですごいラムを羊だとは思わなかったの は肉由来の酒なんては信じられなかったからかなとでろ でろに溶けた脂身が色だけは鮮やかな生命力を保ってい る姿を想い描いて納得してみる 溶けた羊にもやさしい両親がいたんだろうなんて妄想は 糖分のみの存在になれなかった廃糖蜜には関係なくてミ ネラルとか後悔とかが不可分なほどに混ざっているそれ はまっさらな精製糖を憎みつつも何よりも愛している きらきらした夢に浸りたいし真夜中に独りで酔いつぶれ たい一口目は薬くせぇと感じたラム酒も飲むほどに身体 へ沁みていきおはようございます廃糖蜜さん捨てられな くてよかったね大丈夫きみは美しいよ僕が保証しますだ からもうすこしいっしょにいさせて やわらかな羊に会いたいならば牧場に行かなくちゃいけ ないけれど飲酒運転してしまうほどの自棄には至れない 弱虫だから何十キロも月の下歩いていこうラム酒片手な ら足の皮が剥けても怖くない本当はクエルボも大五郎も ブラックニッカもスミノフもみんなみんな美しくて大好 きなんだけどね今はね死の淵から命からがら逃げてきた ラム酒が月光浴びていっそうきれい さあ行こう 瞳をゆらして 夜は永いが不安はない 割るものが切れても夜露があるさ
マイヤーズラム オリジナルダーク ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2114.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 13
作成日時 2020-04-30
コメント日時 2020-05-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 13 | 13 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 13 | 13 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
変なところで区切ることで読みにくさが生まれ、それがよっているような感じを演出しているように感じました。 だからこそ最後に唐突に醒めるのは酔が覚めてしまったようにも一瞬だけ正気に戻ってまた酔いに溺れていくようにも感じられておもしろいです。 羊が溶けてお酒になっていく幻想が印象深くのこりました。
0ワォワォ うまい酒の酔い心地! わざとステイしないで飲み始めた 大きめのグラスで たっぷりと層をなした割ものを ゆっくりノドに流しこめば その底に甘露な原液がとろけていた。 夜はグラスの中にあるのか。 だけど酒のやりすぎはカラダを壊すから タバコを吸ったほうがいいと思う
0ガムのくつべらさん むしろ長い枕の後に変調を迎える構造を狙ったのが本作です 枕部分は最近流行りの饒舌体を意識していまして、それで終わらぬよう後3行を配置しました。つまり割と天邪鬼な作品でして
1蛭子子さん 連の中も句点読点を入れておらず、ほんとそのまま喋るがままに書いてみました。実は1連目はツイートなんですよ。そこから広げて詩にしました。
0鈴木夜道さん むしろタバコをやめてしまいましたよ私は
0えっ出発するんだ 笑 よいどれポエ厶 いいと思う 廃糖蜜って字は初めてみた まあまあ長いけどリーダビリティー高めなので最後まで行けた しかし出発するとは おもろいエンド
0行分け詩において改行というのは詩的レトリックの一つに数えられるというのは今さらの感じがしないでもないけど、久しぶりにそういうことを言ってみたくなるくらい、改行が明確な詩的レトリックになりえていると思える作品だと思う。 詩行を読みながら書かれている内容が読み手のなかでひとつの像を結ぶ手前で遮ったり、結んだと思った直後に裏切ることで生じる不快と快の繰り返し、さながら躓いては建てなおすの繰り返しを経て、最終三行でそうした縛りから解放される気持ちよさはよいものであります。 こうした明確な、というのは見えやすいということでもあって、知らない読み手や書き手にとっては参考になると思いますが、そうでない読み手や書き手にとっては見え透いたように受け止める可能性もあり、そこをどう受け止めるかで評価も変わるかもしれません。 個人的には好きな作品。
0Um Fantasmaさん リーダビリティーは私が強く意識しているところですね。それって詩における基本インフラだと思うんですよ。どんなに旨いレストランだって、そこまでの道が整備されておらずガッタガタだったら繁盛しない。良さを感じてもらうにはまず読まれなくては。
0藤一紀さん 改行に関してはけっこう意識しています。私の感覚なのですが、2000年以降は散文詩が増えている。『現代詩手帖』を見ても散文詩の割合は高い。しかし、散文詩を行っている人々のなかのどれくらいが、詩のベーシックスタイルとも言える行分けとの違いを意識しているだろうか。そこに確固たる意味がなかったらそれはもう小説だろうと。 本作は散文詩的な連が3回繰り返した後に行分けの連が来るという構成をとっていますが、これは前述のような批判意識から行ったものです。そりゃあね、わかる人からしたらいやらしいほどに見え透いている。だから藤さんのその感想は正しい。 ちなみに本作ですが、今年の「詩と思想新人賞」に送ろうと考えていて(ネット既発表可)、とりあえずビーレビで反応を観たいなと思って投稿しました。
1ラム酒からラム肉、イメージの飛躍というより言葉遊びに偏るような作品に思えちゃった。
0ゴロさん 私は単なる言葉遊びだけの詩は作品として程度が低いという考えです。だからこそ、私が言葉遊び系の技法を用いる時はそれが目的ではなく手段として機能し、それによって成されるものがしっかりとあるかどうかに注意しています。イメージが飛躍しようが言葉遊びだろうがそれ自体はどうでもよく、それによって紡がれるものが良いかどうかがすべてです。詩中での言葉遊びの比率が高かったとしても、それによって得られるものがあるならば私はヨシとします。
0この連休、やることないのでアルコールばかり飲んでいたら、飲みすぎでからだがめちゃくちゃ変になったので、ヤバイと今日は抜いてみたら、この詩に出会うなんて、なんていう不運なのよ。 セキニンとってよ、ね? とかまぁ冗談は置いておいて、ホント、読んでいて飲みたくなってくる良い詩ですねぇ。
0花澤悠さん わたしも酒が進みますね。特にGWなんかは映画観まくろうと思っていたのに酒飲んで寝てしまうこともしばしば。
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