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無題
まぼろしの明日を探して 世界中を 訪ね歩いた 来る日も来る日も 世界中を 旅して歩いた。 「まぼろしの明日」 実につまらない詩ですね。//えっ、この詩のどこがつまらないというのだ。私に分かるようにきちんと説明したまえ。///ですから一読してつまらないからつまらないと申し上げているだけです。//だからねぇ君どこがどうつまらないのか、説明しなさいよ。///ですからつまらないものをつまらな 「つまらない詩」 愛だな、 やっぱ愛でしょう 愛かしら 愛に相違ない 愛だって? 愛って何よ? 愛知らないの? 愛通り過ぎた 愛知り過ぎた 愛どこ行った あ、 いが落ちてる 拾えば、 愛想笑い 愛もくもく 愛に黙祷。 愛を鞄に入れて出馬! 愛なの? 愛だろ 愛を売る 詩人は 嘘つきだ。 「I」 暗い空に 両腕を伸ばして 雨を受け止める 遠くから 落ちて来た 雨を受け止める 「芥子粒」 詩を書きながら 少しずつ 僕を消していた もう身体半身ほどになる もうすぐ 詩になれる 「生まれる」
無題 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 972.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-30
コメント日時 2017-07-31
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
はじめまして。 愛情に値段があるとは思えないなぁ。もっと正確に言えば、愛情を伴う感情には値段があるかもしれないな。紅茶猫さんにとっても愛情は特別なものではないのですか?ではないとした場合、ここでは、誰かに宛てた愛情が無償のものとして提示されているのでは、と感じ入りますが。少なくとも、僕にとっては、とある感情として提示されていますね。そんなことを自然に考えることができました。心地よい詩風がありますね。何だか大切な視座があると感じました。
0竜野欠伸さんへ レスありがとうございます。今になってタイトルは「不毛」にすれば良かったかななどと思っております。 ここでは「つまらない」とか「愛」の不毛なやりとりを描きました。「つまらない」を投げ合うばかりで、議論が先に進まない。「愛」の方も愛とは何ぞやとばかりに、「I」が愛より上なのです。 なので、無償の愛を感じて下さったというのは、私の力不足だったのかなと思います。 ごちゃごちゃと読み難いスタイルだとは思いますが、何の関連もない詩と詩の間に見えて来る偶然のつながりなどを感じていただけたらと思います。 「大切な視座」うれしく思います。ありがとうございました。
0構成が非常に面白いと思いました。〈ですからつまらないものをつまらな〉と、途中で打ち切っている感じになっていて・・・第一連?への応答、なのか、と思いきや・・・これはこれで、「つまらない詩」として独立したものとしても読み解ける(笑) 独立、という言い方も変ですね・・・前の内容(の無内容?無意味さ?)を受けながら、次へとつないでいく、のりしろのような役割を持っている題名。 後半は、〈愛〉を語る不能性というのか、不毛さを〈愛を売る/詩人は/嘘つきだ。〉と痛快に締めたところで・・・その詩人(であるかもしれない)〈I〉が、遠くから訪れる〈雨〉を受け止めようと腕をのばすような映像が浮かび、さらに、その〈雨〉を受け止めた〈I〉が、「芥子粒」のような存在であることに気付いて・・・〈詩を書きながら/少しずつ/僕を消していた〉という状態に至る。 自分が〈まぼろしの明日〉を探しに行く、という、自我が自ら世界を求めていくところから始まって、つまらない、そうではない、というような水掛け論や愛とはなんぞや(自分にとって)という不毛な議論を重ねている間は、自分に囚われている、とも言えますね。自我が全開になっている、というべきか。それが、はるかな場所、自分を超えた場所から訪れるものを静かに待ち受ける、という姿勢を取るようになったときから、少しずつ変わり始める。 詩を書くことが、自分を刻印していく、自我全開の行為から、むしろ、自分を消していく、世界に同化させていく、世界の受容器になっていく・・・そんな変化が、〈I〉に訪れたのかもしれない。そんなことを想いました。
0まりもさんへ レスありがとうございます。 短詩を五つ並べて、末尾にその詩のタイトルを置くというスタイルなのですが、タイトルがのりしろになっているという読みは面白いと思いました。元々ランダムに並べたものなので、自由に関係性等読んでいただけたらと思っていました。 そして「I」が4、5番目の詩の主体になるというのも、目からうろこでした。 「世界の受容器」俳句などは完全にそうだと思うのですが、現代詩にもそんな側面があってもいいのではないかと思います。 ランダムなはずなのに、詩を書くプロセスのような流れにもなりました。 気付きを与えて下さりありがとうございました。
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