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無気力なり
明けない朝はないと誰かが言ってた カーテンの隙間から差し込む朝日で目覚める 昨日と同じ事を今日も繰り返す 起き抜けの煙草に火をつけ数時間後を想う そんなありふれた日常に どうやって満足するればいいのか 自分に問いかけても答えは返ってきやしない 過去に囚われて心は今此処にあらず 未来に泳がされ心は今此処にあらず 「今を楽しめ」そんな言葉が響くはずもなく 溢れるフラストレーションが行き場を失う 昔好きなだったあの娘はSNSじゃ幸せそうだ 今夜も他人と比べて落ちていく自尊心 寂し紛れに飲む缶ビールが机に広がる 古代遺跡の柱のように乱立する空き缶が 虚無の心を抉りそこに慰めや優しはない 陶酔した後の祭りに取り残された精神が 大気圏を突き抜けて宇宙旅行に出掛けてゆく それでも明日も明けてしまうのだろう
無気力なり ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1191.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2020-04-20
コメント日時 2020-04-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
>明けない朝はないと誰かが言ってた この一行目にいきなりギミックのある詩だと思いました。「明けない夜」じゃないのかな、ミスかな、それともワザなのか、と思って検索したりもしました。意味的には明けない夜がストレートだと思うのですが、お湯を沸かす・穴を掘るのような表現もあり、レトリックとしてちゃんと市民権を得てもいます。 あるいは、あるいは本当に朝が「明ける」のかもしれない。もしそうだったなら、とイメージしたとき、「明ける朝」という言葉には未体験のすがすがしいきらめきを感じました。朝の上に・を乗せるとか””で囲むという工夫があれば、あるいはもう少し明ける朝性に触れるとよりわかりやすかった気がします。
0コメントありがとうございます。 最初打ち込んだときにミスに気づいたんですが、なんだか響きが良かったのでそのまま使いました笑 偶然の産物みたいな感じです笑 確かに、仰る通り分かりづらいさがあるのでもう少し練ればよかったです笑
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