うつくしきもの - B-REVIEW
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うつくしきもの    

部屋に充満する酸化したヘモグロビンの匂い 捌かれ内臓を取り出されて隅から隅まで視線を浴び廃棄物として積み上げられた子豚の死体 教師は無数の屍をビニールに詰め込む 勝手に消費されて勝手に捨てられていく 情報は記憶されても肉体に刻み込むほどの価値がなければ忘却される 共有されなかった魂は何処へ 一人の生徒は他の女学生の輪郭からはみ出していた 肉体と身体のカタチが曖昧で異質な彼女は病原のように扱われる 畏れは怖れに変換され排斥され廃棄された彼女は何処へ 捨てられても尚更新され続ける記憶に苦しみながら時間に抗い人工的に生命維持された少女は成熟と未熟の境界を彷徨う 狭いアパートをシェルターに ソトの圧力から自らの少女性を守る そうでなければ美しくないから そうでなければ死んでしまうから 傷だらけの細い手足で反抗する それが生だから それが少女だから


うつくしきもの ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1187.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-04-18
コメント日時 2020-04-24
#現代詩
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
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2025/04/11 21時50分24秒現在
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    作品に書かれた推薦文

うつくしきもの コメントセクション

コメント数(1)
nameⅠ
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(2020-04-24)

>狭いアパートをシェルターに >ソトの圧力から自らの少女性を守 ここ以降の文章が非常に良い。文学的ではっとさせられる。 ただ前半は詩としては少し凡庸なのかもしれないです。 たとえば > 一人の生徒は他の女学生の輪郭からはみ出していた これは孤独の暗喩ですが、少々安直すぎるかな??という気がします。 歌謡曲の歌詞のような感じで、読み手をハッとさせないパートが続いているような感覚です。 失礼な物言いに聞こえたら申し訳ないです!

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投稿作品数: 1