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Spring Is Here (春、風景を食む)
風が強いから洗濯物を追いかけて 綿毛が背中を撫でていく、さよなら 踏みぬいてしまいそうな青い草地を 蛙が春へと飛んでしまったから ひとりきりで立ってます スイカズラの甘い蜜を分けあって いたのはまだ、雛鳥だったころで 朝陽のたびに同じ太陽に手をかざして 庭の草葉の陰で死んでいく鳩を看取った あそこにはほら、綿毛をなくした、花 それでも、花、でしょう 壊れてしまっても万華鏡はきれい クルクルとまわりながら温かな洗濯物を 抱きしめて後ろ向けに、落ちていく 懐かしい春という春の風のなか ひとりきりの、みじかい、旅路で 私の手にはまた皺が刻まれた
Spring Is Here (春、風景を食む) ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 2024.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 39
作成日時 2020-04-11
コメント日時 2020-04-22
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 11 | 11 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 5 | 5 |
技巧 | 6 | 6 |
音韻 | 8 | 8 |
構成 | 8 | 8 |
総合ポイント | 39 | 39 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.8 | 2.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 1.3 | 0 |
技巧 | 1.5 | 1 |
音韻 | 2 | 2 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 9.8 | 9 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
♫ 素敵な映像と音楽と。 帆場さんのオリジナル作品でしょうか。フィッツジェラルドの歌なんですね。聞き惚れてしまいますね。
0春の嵐が洗濯物をひらひらと飛ばしてしまうことを鬱陶しいと感じるわたしでしたが、この詩を読むと、それも春の訪れ、季節の流れなのだな、と感じることができれば、少し気分が落ち着くように気がしました。 学校が始まり、たんぽぽの取り合いになり、無造作に千切られたたんぽぽの綿毛が飛んでいって、千切られたたんぽぽがそのまま道路に投げ捨てられていても、立派にたんぽぽの人生は終わったのだなと感じさせる詩でした。 壊れてしまっても綺麗なものはたくさんありますね。心が豊かになりました。
こんにちは。悔しい事に僕の自作ではないのです。やってみたのですが。あまりのセンスの無さに今回は諦めました。しかし、フィッツジェラルド版のSpring is hereが諦め切れず拝借してきました。いい声と曲でしょう?楽しんで頂けたようで嬉しいです。
0僕もサザエさんみたいに飛ばされた洗濯物に翻弄されていたら、この詩のとっかかりがやってきました。添付した曲の歌詞もそうなんですが、春は憂鬱を感じてしまう人が結構いるんでしょうね。Jazzの曲でもそんな曲調のが結構あります。春という心浮き立つ季節にそうなれないのは自分だけじゃないんだなぁ、と思うと不思議と癒されるのは音楽のいい所かな、と。 壊れてしまっても、というモチーフは結構、自分のなかで大きなものがあるのでそこを捉えてもらえて嬉しいですね。
0また新たな世界を楽しませていただきました。 具体的な動きの表現から端的な静、記憶をたどる動きの表現から再び端的な静、こうやってきれを出すことができるのだなと知りました。 続いて、幻影的とも言えるような、最も動きのある >壊れてしまっても万華鏡はきれい >クルクルとまわりながら温かな洗濯物を >抱きしめて後ろ向けに、落ちていく の部分が効果的に印象的です。添えられた音楽もここでぴたりとはまる感じを私は受けました。主人公は過去へと落ちたのでしょうか。最後は、ふっと今に戻って…。 勉強になりました。次の世界もこっそり楽しみにしています。
1最近、白川さんの作品に触発されている自分としては嬉しいお言葉です。添えた曲には思い入れはあるのですが、余剰だったかもしれないと思っといましたが、楽しんでもらえたようでよかったです。
0励まされたので御礼だけ、お邪魔いたします。私は帆場さんの、詩を投稿する時の心構えについての記事なども拝見して、なるほどなるほどとやはり学ばせてもらっています。
0白川さん、拙文をお読み頂けたとは。ありがとうございます。本当に自分の勝手なおもいを綴ったものなんでお恥ずかしい限りです。
1帆場様 お世話になります。 春が感じられた作品といったほうがいいのでしょうか。 またそえられた曲がすごく好きです。普段聴かない曲です。 今は春だということを思い出させていただきました。本当に今は季節を感じることが忘れてしまっている自分の中でグッときました。 宜しくお願い致します。
0当たり前に春が来る、と思っているものですがいつか我々の知っていた春は過去になってしまうのかもしれないですね。春は死にますか、夏は死にますか?…誰のかは忘れてしまいましたがそんなフレーズをふと、思い出しました。内容としては実は春じゃなくても成立してんなぁ、といま思いました。
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