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フラペチーノ、産まれる
電車内、イヤホン頼りにMV化 漫画が実写化した話も、Twitter用語を取り入れただけの嘘っぽい「今」の切り取りも、否定することで本物っぽく見せるやつも、全部飽きたけど代用品がないので放置 #絶対オタクでしょ?「全然オタクじゃないよ~笑」 空白に耐えられなくて埋めまくったら、忘れたくないものを忘れてしまった 忘れたくないっていう意思がお風呂場でカビと残る 大人になると大人になんかなってないって歌を歌う 子どもは大人になりたくないって歌を歌う 僕は馬鹿だからもうずっと大人はいないんじゃないかって思う コンビニが優しいのは気のせいだ ふたつ入れられた割り箸がふたつとも残る 思い出は時を使って濾過され、汚れて、くすんで言葉へ 景色を盗んで心情のふりをした情景が邪魔 神様ばっかつくってるから、感受性を介護される ペンギンが働く施設に僕が残る 梅雨が明けた 明日はゴミの日ですよってゴミ捨て場のフライングが言う ねえ君は本物? 「僕は本物だよ」
フラペチーノ、産まれる ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 822.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-21
コメント日時 2017-07-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
SNS、コンビニに共通するものはお手軽さ。 「空白に耐えられなくて埋めまくったら、忘れたくないものを忘れてしまった」 お手軽さの代償として失われるもののかたちがもう分からない。 割り箸二本分かります。過剰なサービスはおもてなしという名のもとに。 面白いなと思ったのが4連目。 「思い出は時を使って濾過され、汚れて、くすんで言葉へ」 濾過されて浄化ではなく、かえって汚れるというのは、そもそも思い出は美化されやすいものですが。 「美化」を憎むということ、分かりやすさを憎むということなのかなと思いました。 4連目の表現はすごく冴え冴えとしているなと感じました。 そして6連目。おそらく真芯にぼんやりと座っているであろう君、それが本当の君。 自分には本当の自分の姿が見えているように。
0ふらぺちーの、という語感もそうですが、全体に弾んでいくようなリズム感が、独自のスタイルとなっていますね。 残る。確かになにかが、そこに残る。しかし、いったい何が・・・ 〈全部飽きたけど代用品がないので放置〉〈空白に耐えられなくて埋めまくったら〉空白恐怖症のような現代。とにかく新しい情報で次々に隙間を埋めて行って、横に流していって・・・しかし、いったい最後に、何が残るのか?そんな不毛感を、〈僕〉一人の視点から歌うように描き出している。 〈コンビニが優しいのは気のせい〉〈景色を盗んで心情のふりをした情景が邪魔〉 〈神様ばっかつくってるから、感受性を介護される〉印象に残るフレーズでした。 〈僕〉の周囲を猛スピードで過ぎ去っていく日常、ネットの情報、その中で・・・生きて動いている僕、が本物なのか、発信し続けて過ぎ去っていく言葉(記憶)が本物、なのか・・・ 題名がすごくキャッチ―で惹かれるのですが、しかし、内容と幅があり過ぎて・・・ハテナ?がいっぱい。なぜ、この題名を付けたのか、ぜひ伺いたいです。
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