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変なプレイ
P とりあえず変なプレイ ちょっとだけ変なプレイ 結局かなり変なプレイ 華麗なる変なプレイ 青い変なプレイ 赤い変なプレイ 透明な変なプレイ イケメン転校生と変なプレイ なんとなく変なプレイ ありのままの変なプレイ 明日の今頃も変なプレイ シールを集めて変なプレイ こじらせて変なプレイ 変なおじさんの変なプレイ 普通のおばさんの変なプレイ 家族全員で変なプレイ とぼけた顔で変なプレイ 太陽を背に変なプレイ 就活中も変なプレイ 三回転ジャンプからの変なプレイ 変なプレイからの変なプレイ 汚れちまった変なプレイ 悲しみの変なプレイ 笑いながら変なプレイ 大人も子供も変なプレイ 童貞も処女も変なプレイ 隅田川で変なプレイ ノルウェイの森で変なプレイ マークスの山で変なプレイ ガンジス川で変なプレイ 鬼ヶ島で変なプレイ いい国つくって変なプレイ 不愉快な仲間たちと変なプレイ 天井に張り付いた変なプレイ やたらでかい変なプレイ やわらかい変なプレイ 語彙を捨てたら変なプレイ 比喩に溺れて変なプレイ 基礎を投げ出し変なプレイ 思考停止で変なプレイ ポケットの中で変なプレイ 英語で変なプレイ スワヒリ語で変なプレイ 無言で変なプレイ ブラジャーを頭に被って変なプレイ 高熱の夜も変なプレイ 変な意味じゃない変なプレイ 良い意味で変なプレイ 右の奥で変なプレイ 左手前で変なプレイ スタンダードな変なプレイ オスプレイで変なプレイ 国会議事堂前で変なプレイ 上下左右で変なプレイ 宇宙で変なプレイ 誤解を招く変なプレイ 純粋に楽しむ変なプレイ みんな一緒に変なプレイ 死ぬ間際に変なプレイ 紅茶とクッキーと変なプレイ ファインプレイか変なプレイ 点と線と面で変なプレイ 星と星が変なプレイ L 変なプレイにうるさい大統領 変なプレイに目がない係長 変なプレイしかしない詩人 変なプレイが得意なキャバ嬢 変なプレイ専門学校卒の弟 変なプレイなら右に出る者はいない社長 変なプレイをしたことがない隣人 変なプレイばかりするチェロ弾き 変なプレイ創始者の姉 変なプレイ推奨のダンスフロア 変なプレイだけの発起人 変なプレイを変だと思わない被告人 変なプレイ大好きな宇宙人 変なプレイを普通にプレイする祖母 変なプレイにトラウマがある主婦 変なプレイなら俺にまかせろと言う兄 変なプレイをしろと言う監督 変なプレイをしていたらしいシェイクスピア 変なプレイ禁止令を出したと噂の徳川幕府 変なプレイで最終面接を突破した君 変なプレイで骨折した経験のある私 変なプレイを毎日欠かさずしているあなた A 変な日に 変な自転車で 変な友達の 変な家に 変な感じで 変な道を通って 変な時間に会いに行きます。 変な友達は 変な店へ 変なタイミングで 変なステップで入店。 変な街では 変な音楽を聴きながら 変な電車を待つ 変な人々が 変な天気の日に 変な会話をしながら乗車。 変な猫が 変な詩を書き 変な声で 変な詩を朗読し 変なブロック塀の上で 変な姿勢で居眠り。 変な花は 変な場所に咲き 変な世界に 変な空気を持ち込み 変な言葉を最後に枯れる。 変な奴らは 変なダンスを続け 変なまま全滅。 変な答えが 変な空から降って 変な海で 変な恋人たちは 変な現代詩のような 変なセックスをする 変な夜明け。 Y 変なプレイを食べて変なプレイ を眺めて変なプレイをしながら 変な鉄パイプで変な頭を叩けば 変な血が変な方向へピューっと あふれ変な虹が変な空にかかる のだ。それはつまり変な夜に変 なちんこが変なまんこに射精す ることなのだ。変な比喩が変な 解釈により変な世界が生まれ変 な場所から普通の場所までフラ ットに語られる時代が来たのだ よ。変な諸君。わかるかい。君 たちは変ではない。ずっと普通 だった。たぶん、正しかった。 PLAY 普通に、 好きな人が死にました。 深夜、 コンビニで缶ビールを買い 遠回りをして家へ帰る 私の家は 紙と針と糸と糊でつくられている。 窓はない 普通に、 地下鉄は血管のようだねと ありふれた表現 そればっかりの君が 頭の中で 戦争をはじめ 東の空で集めた光を 北へばら撒くから 西は血まみれになって 南のみんなは笑うのかな 普通に、 誰も知らなかった天井に 星がはり付いて 夜が終わる 誰と一緒にいても ひとりになる時間だよ 普通に、 君が悲しいのか 街が悲しいのか 世界が悲しいのか もう私にはわからないな 普通に、 君の心は 表現と沈黙でつくられている ひどいこと たくさんしてきたけど ずっと生きていろよ 君が見殺しにした言葉たちは 本当はまだ死んでないんだ 普通に、 君の左手首にあった リスの刺青 今にして思えば あれは何の比喩だったのか 見える日と 見えない日があったよね 今夜 思想が月に激突する もっと 砕けて輝けよ 悲しい夜に おもしろいこと言え 普通に、 いつか君が死んでも 夜空の星が 君に見えるなんてこと そんなの絶対にありえないから
変なプレイ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1086.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-07-08
コメント日時 2017-07-10
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
湯煙氏の傑作 長渕剛を倒すために やってまいりました。
0これが最後なり 泥棒でした まる
0途中で気づきました。あ、泥棒さんだなと。 案の定そうでした ^^; 変なPありがとうございます。
0個人的には「A」が好きです。 取り急ぎ書きました。また書くかもしれません。 最後なんですか、自爆テロみたいですね。横隔膜が痛いです。
0泥棒さんもいい加減カッコつけてないで詩集出してもらいたいですね。 やってるスタイルは理解出来るし真似も出来るが叙情は真似できません。 泥棒だけに手癖はたけてますが玉にそれが鼻に付く時があります。それが良さであり、Bという頭文字に縛られている感でもあります。つまりまだRになれないLのままのプレイ。祈りではないただの皮肉で固める大人のお遊びを表している。と 皮肉に思ったりしました。
0最初の「P」から放送禁止を告げる音のようですから。畳み掛けるような「変なプレイ」、どうしても変態プレイを連想します。日常にこんなに変態プレイがくいこんでいるとしたら、いやいるのでしょうか。 「変なプレイ」の重層感に押しつぶれたかたちの「Y」4連目。でもそこで一つの違う見解、変な比喩→変な解釈により「変な世界が生まれ変な場所から普通の場所までフラットに語られる時代」これはネット社会のフラット化を指すのでしょうか。4連目のかたまりが最後の方でほぐれて、この詩の本題とも言える5連目に辿り着きます。正直長いです。この前置きはリアリスト故なのかなと思います。 ここで語られる「君」はありふれたことばかりを言う普通な、人です。この普通な君がなぜか一番遠い。 そして実際は5連目で語られていることが、一番普通からかけ離れている。 普通に対する羨望も綯い交ぜになったような、せつなさがありますね。この詩はタイトルとは違う「普通」がテーマである詩のように感じました。
0「リス」と「カット」、なんかいな(^-^;普通に… 朗読ですっごく映える詩だな、と思った。 それだと前半の長さが絶対に引き立つんだよね、きっと。
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