絶景#5 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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絶景#5    

死者が塵となった ある朝の月をみている。 うすらぼんやりと、 宙をベッドに眠る衛星に 彼は見覚えがあった。 小綺麗な白骨さえも残さずに死んだ、 爺/婆/母/父/兄/姉/妹 家族写真に写っている翁   いつもよりたくましく 家族写真に写っている婆  いつもよりたかいせで 家族写真に写っている母  はじめてみたおっぱい 家族写真に写っている父  はじめてみたいんもう 家族写真に写っている兄  教えてくれたせいつう 家族写真に写っている姉  教えてくれたせいりを 家族写真に写っている妹  かわいいそのなきがお   みんな、みんな、みんな、 衛星のクレーターとなっ て、 受け皿となっているのだ 死者が塵となった、 ある夜の月をみている。 白光に照らされて、 燃えさかる家々  (小奇麗な白骨さえも残さずに)(記憶の死体となるのだ) 微弱な光に包まれて 眠る衛星に着地する。 (轟々と炎は燃えて私を焼く)(身を焦がすような熱量で) わたし、わたし、わたし 衛星のクレーターへ向け て、 塵となる手を高々と (、、、たかだかと、、、たかだかと、、、どこまでも、、、どこまでも、、、とおくへと、、、、) (、、、) (、、) (、) 死者が塵となった ある夜明けの月に 映し出された幻想は (うさぎでも、) (かにでもなくて、) (女の横顔でもない、) だれもしらない 八人の、 ある家族であったという。


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作品データ

コメント数 : 0
P V 数 : 1096.5
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ポイント数 : 0

作成日時 2019-12-30
コメント日時 2019-12-30
#テキスト
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性00
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閲覧指数:1096.5
2025/04/11 04時00分26秒現在
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