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私と卵
内と外 外からの衝撃には弱いのに 内側からはビクともしない 私を中心として見えないモノが 重く しつこく まとわりついてきて 取り払おうと 逃れようと 必死に 身を大きく あっちへ こっちへ 動かすけれど そいつは本当に粘着質で まるで意思を持っているかのように イジワルに 執ように 私に付いて離れてくれない ここは狭く暗い世界 私が知っている唯一の世界 偶然でしか外の世界には出られない だれかそれを割っておくれ だれかそいつを私から取っておくれ 私のようなちっぽけな存在には もはやだれかに願い 祈ることしかできないのだから
私と卵 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1346.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 5
作成日時 2019-12-17
コメント日時 2019-12-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 5 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
自分の殻を破るのは、他人からみたら簡単に思えても本人にとっては、なかなか大変ですよね。 この詩を読んでいると 【啐啄同時】という言葉を思い出しました。禅の言葉です。 雛が卵から産まれ出ようとするとき、殻の中から音を立てることが「啐」で、そのとき同時に親鳥が外から殻をついばんで破ることを「啄」。ふたつあわせて【啐啄】。【啐啄同時】の意味は、雛が殻の内側から破るのと、同時に親鳥が外側からつつくのが、丁度良いタイミングと力加減で行われると、殻が破れる。このことから、良い指導者と 物事を教わるのに理想的な関係を表現した言葉が、【啐啄同時】だと、聴いています。 自然界のリアルな卵って、外からの衝撃には強くて内側からの衝撃に 弱くできているのだそうです。だから雛の力のほうが先に啐いて【啐啄同時】が起こる。本作品とは、リアル卵は、構造が逆になってますね。 人間の心の殻って、内側が強く外からの力に弱い感じが たしかに、……します。 自然界の卵の逆の力。人間の心の殻の場合は、リアル卵とは違って 外からの圧力のほうが あっさり殻を破れそうな気が……、たしかに します。 ここは、ひとつ。 あきらめず、どんどんSOSを発信しましょう!外に聞こえるように叫ばないと あかんかもしれませんね。もっと声を大にしましょう。「だれかあ、私の殻を破ってくれぇ!」もっともっと、叫びましょう。 そのうち、いつかきっと だれかが殻は破ってくれます。 実は、わたしも殻を破りたいです。わたしは 自分の殻を破ることをあきらめません。 わたしの殻の破り方を知っている方は、どしどし 殻の破り方の方法論を教えてもらいたいなあ。なぁんてことを想いました。 殻を、是非。やぶりましょう!わたしも あきらめませんよ。ちぇすとお!
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