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冬の煙
吐き出す息が白くなるたび 少し大人になっていくような 煙草はまだ吸わないけどさ 予定調和に嫌気がさして 積もる話が僕らを満たす 窓の外に雪がちらつく 僕はひとり 悲しい歌は好きではなくて 冷たい嘘をつき続けた 何もないと笑ってみせた 君は今も窓の外で 明るい歌を好きにはなれず 日陰に好んで身を寄せた 意味のない言葉を並べた いつか伝わればと願うだけ 川面に揺れる冬の煙が 曖昧な僕らを包むようで 鋭く刺さる風と温度が なんだか責めているようで 後悔ばかり先に立ち続け 戻れない時間を巻き戻したくなる 何もできないまま 距離はずっと開いたまま 息はずっと途絶えたまま 空はずっと青いまま 冬はずっと寒いまま 悲しい歌は好きではなくて 冷たい嘘をつき続けた 何もないと笑ってみせた 君は今も窓の外で 明るい歌を好きにはなれず 日陰に好んで身を寄せた 意味のない言葉を並べた いつか伝わればと願うだけ 空はずっと青いまま 冬はずっと寒いまま
冬の煙 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1610.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2019-12-15
コメント日時 2019-12-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
軽い口調で独白を重ねていく作風は売れ線よね。最果タヒなんかそうだし。鬱々としている現代ティーンと相性が良い この作風の難しいところは、独白ゆえに緩急がつかず、ぼやけた作品になってしまいがちなところ。そこは気をつけてほしい。
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