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Black and White
たしかにホワイトの中には ブラックが棲んでいるので ほんのすこし切れ目を入れると ホワイトの背中から ブラックが生えてきた。 ホワイトがかまわず テレビを見ていると オクサンはホウキで ブラックを追い払う。 やめてくれ、 同じ釜の飯を食った仲なのだ。 ホワイト及びブラックは 泣いて許しを乞うが オクサンはもはや どちらが喋っているか わからない。 あんたたちみたいな ゴクツブシは一人でたくさん どっちでもいいから 消えちまえ! 仕方なく二人は じゃんけんするが 何度やっても 白黒つけることはできません。 すなわちホワイトは ブラックであり ブラックを呼べば ホワイトが返事を返す。 ホワイトがいかに 点数を稼いでも 結果は常にブラックだった。 業を煮やしたオクサンが 出刃包丁を放り投げると ブラックの額に突き刺さる。 切れ目からは灰色の煙が モクモクとあたり一面を おおったかとおもうと、 音もなくホワイトは ブラックの中に 吸い込まれていった。 煙が晴れると そこにはすでに ホワイトとブラックはいない。 とりあえず椅子に座ると グレイはテレビをつける。 曇り時々雨の当分は はっきりしない 天気がつづくでしょう。 どちらでも おんなじことさ。 ミルクを入れるのか 砂糖を入れるのか 台所から声が聞こえる。 傘を持って歩く人々が 窓のそとから こちらを覗いています。 人々の姿は とてもグレイと 似ているということができる。
Black and White ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1104.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-12-03
コメント日時 2019-12-03
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いや実際、白黒灰色は無彩色で、明度が違うだけなんですよね。ブラックさんとホワイトさんと白黒つけようとじゃんけんする辺りは何か可愛いけれど、傍からメイドさんが出てきたら「中の人は同じなのに何やってるんですか」とピシャリとやられて終わりそうな気も。
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