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そしてさようなら
そのピルでチルして一体何になるんだい その場しのぎの幻想や快楽なんて何の経験にもなりしないさ 開いたものは閉じられなくてはいけないことに気づく頃には手遅れだろうね 僕もそうだったからよくわかるよ 開いたものを閉じることができない苦しさや虚しさ 芸術家のそれだね ダリとかみたいに生きていける時代じゃないんだもう 僕はジュネみたいになりたかったよ 君にわかるかい 頭の中にスイカの種くらいの大きさの頭痛が気づくとあるのが 天におられる私たちの父よと祈り続ける真っ暗な夜たちが 嵐の日に裸で外に出たくなったり 風の強い日によく切れる刃物をいじってみたくなったり 隣の女が殺していいのよと囁いたのを本気で殺してしまおうかと考えたり 世界はもうきっとどこかで繋がっているんだね 君を待っていた大きな三角形だってそうだよ 君の影はどんどん薄くなり僕との距離もどんどん離れてしまった 君はずっと鼻を鳴らして振り返っていたね もういい加減さようならをしなくちゃ どこへ行くかなんてわからないけどもう行くよ So say good bye.
そしてさようなら ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1389.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 8
作成日時 2019-11-19
コメント日時 2019-11-21
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 4 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 8 | 8 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.5 | 0.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 4 | 4 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
荒れた生き方をしたいと願い、ぴかぴかにひかるナイフを振り回してしまいそうな破壊衝動を持ちながら、最後のさよならにはキザなセリフを吐いてしまうロマンチスト。そして、そんな自分や性に奔放な「君」を客観視する落ち着いた視点。 安定している人間を見ると壁を感じるわたしは、生きるのが下手なんだか上手いんだかという「僕」の不安定さが心地よく脳内に広がってゆきました。
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