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ぼくの体には金属のメモリが入っている
ぼくの体には金属のメモリが入っている 金属のメモリが入っているぼくの体は信号が青になるとチカチカ点滅するから ぼくは体に金属のメモリが入っているとわからないように知らない人のなかではしる 知ってましたか? ぼくの体に入っている金属のメモリにステンレスの針金を近づけて引っかけて塩化第二鉄液 ほらまた信号だ見てろよ忘れてくれぼくの体には金属のメモリ 行かないでって泣きついてくる塩化第二鉄液もう笑ってくれよ頼むよぼくだって体に金属のメモリが入っていなかったらどんなによかったか アスファルトもコンクリも一緒だろってきみは喚いてる そうやってめちゃくちゃなことを言って時間稼ぎをしてるんだろ解ったよ きみの体にも金属のメモリが入っているこれで満足かい? 泣きながら走っていく塩化第二鉄液アスファルトに横たわるぼくと金属のメモリが入っている体 信号が青になるとチカチカ点滅してあぶないよ 知ってましたか?ぼくの体には金属のメモリが入っている
ぼくの体には金属のメモリが入っている ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1793.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 54
作成日時 2019-11-16
コメント日時 2019-12-08
項目 | 全期間(2024/12/22現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 6 |
前衛性 | 9 | 7 |
可読性 | 8 | 8 |
エンタメ | 11 | 11 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 11 | 10 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 54 | 47 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 1 |
前衛性 | 1.8 | 1 |
可読性 | 1.6 | 0 |
エンタメ | 2.2 | 0 |
技巧 | 0.6 | 0 |
音韻 | 2.2 | 0 |
構成 | 0.4 | 0 |
総合 | 10.8 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ファンタジー寄りのSFみたいな設定ですね。執拗なリフレインが童話ぽさを倍増させている。その中に「塩化第二鉄液」という厳つい語があることで詩が引き締まる。かなり好きです。惜しむらくは最初の一行はおそらく題名で消し忘れだろうということ。
0渡辺八畳@祝儀敷さん ありがとうございます。思いつくまま書いた詩に技術的な説明がいただけるのは率直に嬉しいです。こういうのはリフレインというのですね。勉強になります。 最初の一行はご指摘頂いているとおりですね。ちょっと増えてしまいました。
0これ!素晴らしいです。 リフレインがもともと大好きなのもあるんですが、 この見ていて不安になる感じを、音で出しているのがすごいんですよね。 脳の中で僕の体には金属メモリが入っていますって何度も言っているうえに詩が繰り返されている感じ。ぐわんぐわんする。 これ思いつくまま書いたってセンスあるなあ。羨ましい。 あと一行目題名の消し忘れなんですね。私はあっても良いような気はしております。(気づいたのすごくないですか??ふつうに詩の一部だと思ってました)
0繰り返されているのがとても好きです。 SFと叙情がこんな風に混ざっているのが、とても不思議に思えました。
0楽子さん ありがとうございます。繰り返し系は自分も好きです。楽しんで頂けたみたいで、人物の不安定感も読み取ってくださってとても嬉しいです!1行目あってもいけますか?よかった〜 朔 伊織さん ありがとうございます。途中から流れに任せて崩壊させたところもあるので、厳密な設定ではないのですが 人に言えない事情→金属のメモリ、内面に踏み込もうとする存在→塩化第二鉄液 に置き換えて書きはじめた詩です。 もとが抒情詩よりで、キーになる心情を物質にしたことでSFっぽくなったんだろうなと、今振り返ると思います。
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