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男らしさ
愚痴を言う 泣き言を言う 悪口を言う 屁理屈を言う こいつは男のはず 口から出る言葉に 男らしさが見受けられない こいつの口を覗き込んだ すると口の中に卑しい女性的な顔があった 決して魅力的には見えない これを包む生物学上男の顔は 口をあんぐりとして 目の焦点はあっていない 男を取り戻せ、 もっと自分を見つめ直せ こんなやつに乗っ取られるな すると男の目に生気が宿り光が灯る 「ありがとう、目を覚ませたよ」 その言葉には重みが乗っかり 男は中の顔を咀嚼し すり潰し飲み込んだ
男らしさ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 900.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2017-06-25
コメント日時 2017-06-28
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
雄々しい、は、プラスイメージの言葉なのに、女々しい、は、マイナスイメージの言葉ですよね・・・ 長いこと続いた、男尊女卑(とまで言うと言い過ぎかも知れませんが)が当たり前、の社会が文化的に生み出してきた言葉、であると思います。 男らしさ、女らしさって、なんだろう・・・従来の(男は黙ってサッポロビール、みたいな)価値観にがんじがらめにされている男性への、皮肉、として書かれた作品なのかな、とも思うのですが・・・ 〈卑しい女性的な顔があった〉ここは、皮肉として、受け止めてもらえるか、どうか・・・。 男だろ、しっかりせい、みたいにどやしつけられて、よっしゃ!シャキッとするぞ!と言いながら、でも、なんで「男だから」しっかりしなきゃいけないんだよ、と愚痴っている、そんな子供のような、あるいはいかにも情けない顔をした生き物、が、男の身体の中に巣くっていて・・・というシチュエーションなら、もっと面白かったかな、とか・・・ 生物学上の男、が、本来の自分、である「中の顔」を、社会によって「情けない」「女々しい」「卑しい」と非難されて、仕方なく〈咀嚼し/すり潰し飲み込んだ〉というオチなら、「男らしさ」という世間の押し付けに対する、ユーモラスな抵抗の詩、ということにもなるでしょうけれど・・・・
0まりも様 コメントありがとうございます。 皮肉としては書いてませんでした。 どこか抽象的な絵画のような詩ができたら、という思いで書いたため、 言葉運びなど中途半端な中身になってしまったのかと思います。 ただ、まりも様のご指摘から別のシチュエーションの持って行き方に気が付くことができました。ありがとうございます。
0花緒様 コメントありがとうございます! 両義性を意識してみます。楽しく改善余地を見つけ試行錯誤できそうです。ありがとうございます。
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