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英雄の死
確かに私は4度、川を渡ったんだ。5度目の川も近づいてきた。一生懸命生きてきた。走馬灯のように人生が脳裏に浮かぶ。途方もない緊張を今は維持している。もはや、人間とは私は言えない。通常の人が脳の2割くらいしか使って生きてないのに対し私は、9割の脳を使っているだろう。凄まじい孤独だ。あとちょっとなんだ。嗚呼、生きることはなんて厳しいんだろう。生きる。それは意識の覚醒を必要とする。もう、悲しみや苦しみは残っていなかった。悲しみはありのままに物事を見て、刻々と今を生きる時、存在し得ないのであった。目の前の机、木々、風景、スマホ、これらがすべてであった。意識を今ここが占めるのみであった。私がすべての一部であるのではなくすべてが私の中にあった。今ここが永遠に続くことを悟りと呼ぶ。今ここに永遠にあり続けることができる人を覚者と呼ぶ。ずいぶん苦しんできたけどもう、僕は苦しまなくなったよ。永遠なんてないから。今ここがあるだけだから。
英雄の死 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1511.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 12
作成日時 2019-10-20
コメント日時 2019-10-20
項目 | 全期間(2024/12/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 7 | 7 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 12 | 12 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 3.5 | 3.5 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2.5 | 2.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 6 | 6 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
今ここと言う認識。曲も聞きました。現代音楽の様な宗教曲だと思いました。永遠なんてないと言う認識。一見皮相にも見える発想も、詩を無事浮かべ、運航するには必要な認識なのではとこの詩を読んで居て思いました。
0お読みくださってありがとうございます。永遠は一生より短いのです。
0曲最高です!
0聞いてくださってありがとうございます。
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