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good-bye my love
落ち込んだり元気が出たりするから 蝶の美しさにに対して答えられるのだ この世はまるでつぶれてしまった豊饒のあとだ 月みたい 考えるほどに遠くなる その距離とは実はそれほど遠くもないのか 心の壁が実際よりも遠く感じさせるのだろう 私は鳥に心を預けて空を飛ぶことを想像できる 大変な事態が起こっている それはどこからも光が闇としてのみ輝くこと 心の闇に沈んでいると感情が働かなくなる 話したくなければ話さなくてもいい事 きっとひとくくりに悪いとはできないのだろう 終わってしまうね このままでは さあ両手の翼を広げて高いところへ 何よりも高く上がれ 向上のための秘密を一つ教えた その偽善的な仮面の下にいくつも流した涙の痕があることを 考えて感じてもらえるなら 再び予感は姿を見せる 美しい蝶の飛跡を辿れば あの頃に戻ったよう 汚いことを一時忘れて あの人のように自分だけのためじゃなく生きたい 泥沼には使い古した靴だけを残して 君は立ち上がれる僕もそれに従おう 足を整然と踏み入れながら 僕はそれでも精いっぱい心の中で考えている これでいいとは全く思わないし 昼と夜の境目を作る寝台の中の意識作用が こうするべきああするべき 不思議なやさしさで包み込む 包み込まれてまた破って それこそが敵を愛する事 見方を批判して 憎悪を知っているとは まるで指を曲げるみたいに簡単に言うんだね 妄想だけが責められるべきじゃないから 夢は力を持つから とても大きなこと 避けられないこと くだらない不安は踏みつぶしてもいいだろう 瞬きをしてふるえること 指先はまだ冷たい 首も足も使えるものだから 一票を巡る争いは 甘い蜂蜜を分泌物の形として考える時 花はきれいであるという心の中をまさぐって 失くしてしまったものを綴じてある この中で悔いを残すべきではない あれはいい花だ 私は人権を思う とてもいい気持ちになる 堕落だけが美しいわけではなく 真実は見つかるだろう 広げられた地図から探そうとすれば 結晶のきらめき 柔らかな光 幻のようなルージュ 今はもう取り返せない姿を 無垢に知っているあなたは私にとって何なのか 私が壊れたからと言って 消えることもできないんだ そうさきっと私は人を恨まない ここに生きているということから導き出した精一杯の誠心 涙は流しても血は流さないよ 嫌な夢がまとわりつくのを知り 眠っているときよりも起きているときのことを大事に見たら もうなくなってしまったものを再びよみがえらせることだ 何もかもが力である 視野の端っこに映っているものも 何かを持ち上げるための踏み台としてはいけない 少しは人との喜びを 毒でもなく苦しみでもなく 連続してはいない人格がその展開の場を開くのであれば 私はその建物の中でのあれこれを 人々のために正しく置きなおしてもいいと思う 我々は罪にまみれている 犯罪は他人事ではない 強くたくましく軽やかに生きることが これほどに必要とされているとはまだ危機感のシグナルを知らないから 統合された理想は結び付けていかなければならない 悲しげな瞳の奥の心を どんなに望んでいたことだろう 私を見ることのなかった目の中を美しい人よ 繊細で壊れそうな姿と 強い意志を持った心の動きは すべて私のものでない 受け入れることが難しいが それもいっときの夢 こぼれる涙の色を あなた教えてくれ そのようにして生きてきた 少しの頼りなさと絞り出した勇気 掛け違えたボタンは取り外してしまおう ああ私の愛 気配の揺らめき マッチの先の炎のように 贖われない罪はあなた自身 一つの罪も千の幸福と等価であり それを知っている幸福な人からすれば 寛容な愛をどの人の中にも見出すはずだ 死んではいけないと 罵声を吐き出しているときも思っている 夕闇の中で人々が仕事から上がる辺りを見回すと 私は私自身を恥じざるを得ない 強い光が頭の中を駆け巡って それはそれでいいと図書館のひんやりとした部屋を思い出した 恥じるべきは何なのか きっといつか誰かに私の猜疑心を眺めてもらって love, its just a something to understand now 愛は今きらめくもの I wanna be a man who can feel it from my heart それを心から感じられる人になりたい a fountain is so great, it dont refuse any person 誰をも拒否しない噴水のように
good-bye my love ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 859.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-06-16
コメント日時 2017-06-26
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
花緒さん コメントありがとうございます。確かに、前半部分の方がよい出来だなと自分でも、思います。連に分けるのは、無理 です。何か確かな主張を作り上げることはできないので。感傷のスライドショーみたいな詩だと、思っています。 知的な読解よりも、感性的な共感の方を、重視しつつ読んでいただければ、いいだろうな、と思っています。 もちろん、僕自身にも分らなかった、何らかの批評が成り立たせられるのだ、とすれば、それは素晴らしいし、 僥倖であるのだろうな、と思います。
0おはようございます。 この詩の文字列を追っていると、モビールのような気がしました。 天井の一点で 様々に物を 針金と糸で吊し 部屋の中でほんの少しの空気の流れでも ゆれるのを楽しむ、あのモビールです。 モビールは 天井に一番近い部分が大切です。そのあとは 重力のバランスがとれるように構築してあります。この詩だと ≫落ち込んだり元気が出たりするから ≫蝶の美しさにに対して答えられるのだ ≫この世はまるでつぶれてしまった豊饒のあとだ ≫月みたい ↑この部分で すべてが支えられていると、思いました。以後の詩文は 風にゆれるように 書き込まれていて、最終連では 広がりのある表現になっているような気がしました。 心のバランスをかきむしられて 均衡を保とうとしている葛藤がこの詩だと思いました。 個人的には、 ≫憎悪を知っているとは ≫まるで指を曲げるみたいに簡単に言うんだね と、いう箇所に短絡的に憎悪をむけられたときの あぜんとした感じがでていて わかるわあ。憎悪を向けられるのは簡単だけど そこからの心のたてなおしが大変なのは、わたしだけじゃないのかもしれないと 思いました。 この詩は、精神をたてなおすための素描のような作品だと感じました。 「蝶」「月」「鳥」「光」「闇」「涙」「毒」「悪」が 全体としては噴水のように ゆれている。 そんな心のモビールを見た気がします。愛って、バランスをとろうとする心の働きなのかもしれないです。
0るるりらさん おはようございます。コメントありがとうございます。いつもご感想くださり、嬉しいです。 モビール、あんなものを作ったのは、アレクサンダー・カウダーという人だったのですね。 動きやバランスが、頭に訴えかけ、楽しむことが出来るようにする。人間も、心や頭を モビールにしていくと、難しいことが楽しくできるのかもしれない。モビールは、一種の、 救いの器具だと思います。るるりらさんの詩に向かう態度として、なんらかの特殊な現実の 物からもらう楽しさや意味を、人間の心や、情感に対して、当てはめ、共通を考える ということがあるんじゃないかと思います。厳しい世間の、あざけりや侮りを、一時は忘れ、 創造的行為の方へ没頭して、前向きに行くことを自分に誓おうじゃないか、というような、 一つの達観を、考えていらっしゃるように思います。モビールのことは忘れません。近いうちに、 買い求めてみたいと思います。とても心休まることを、教えていただきました。平和、愛、を、 具体化したのはモビール。強さや弱さが競い合い、争いあうこともない、人の間ではあざけるとも、 個人というものの中ではみな平穏が好き、モビール。生きている限り愛は、人の本性である、モビール。 個人は、自分では調和を求めるもの、ひとりひとりの人は、揺れて平衡を持っている、モビール。
0ところどころに刺し挟まれる、刺さって来る言葉の質量、そのアクセントの間に、埋め込まれるように置かれた、たくさんの言葉・・・全体に溢れ出すような・・・とぎれなく流れ出す布の帯、その波打つ山の部分に、ところどころ光る刺繍のように光る言葉がある、そんな印象を受けました。 るるりらさんも引用しておられますが、冒頭、~から、~のだ、という明確な「理由と答え」の構文なのに、内容は論理では説明できない、直感でしかとらえられないことを断言している。この説明不能な、でも納得させられてしまう断言、そこに詩情があるのだと思います。 たとえば、 (その距離とは実はそれほど遠くもないのか (心の壁が実際よりも遠く感じさせるのだろう というように、ところどころ、推察の強い部分に( を付けてみる、とか・・・ 連あけしなくても、詩的直観による断言と、推察の部分とを視覚的に分けてみる、などすると、 もっと(見た目に)メリハリのきいた感じになるかもしれない、と思いました。 泥沼には使い古した靴だけを残して 君は立ち上がれる僕もそれに従おう こうしたメッセージばかりが続いていたら、ストレート過ぎてしんどいかもしれないですね・・・うねるような流れの中に埋め込まれている、そこに、ふっと思い出したように現れるメッセージ。そのさりげなさが素敵だと思いました。 見方を批判して 憎悪を知っているとは まるで指を曲げるみたいに簡単に言うんだね 妄想だけが責められるべきじゃないから ここは、見方(誰かの、一面的な視点)なのか、味方なのか、両方なのか・・・。 真実は見つかるだろう、とか、我々は罪にまみれている、犯罪は他人事ではない、こうしたフレーズは、既にたくさんの人に口にされた言葉であるような気もしてしまう、のですが・・・流れの中では必要なのかな、でも、全体に長くて、ちょっとメリハリが弱い印象があって、もったいない気がするので、こうした「世間一般でよく言われるようなフレーズ」を削ってみる、というのも、一つの方法かもしれない、と思います。 視野の端っこに映っているものも 何かを持ち上げるための踏み台としてはいけない 連続してはいない人格がその展開の場を開くのであれば 私はその建物の中でのあれこれを 人々のために正しく置きなおしてもいいと思う こうしたフレーズに惹かれます。作者独自の空間感覚や比喩の感覚に裏打ちされた、作者からのメッセージ(肉声)のように感じるから。 「誰をも拒否しない噴水のように」静かで美しい、でも、決然とした・・・素敵な余韻を味わうことができました。
0様々な情景が鮮やかに浮かぶのですが、その色は夕暮れのような赤橙色で一貫している気がしました。揺れるような感情や思考、蝶や蜂蜜、マッチといった、何処か不思議で刹那な事物がたゆたう様が、私自身が夕暮れに覚える錯覚や心境に似ていたからかもしれません。 また、タイトルのgood-bye my loveがシンプルだけれど、凄く印象に残るというか、詩本文の魅力を引き立てていると思いました。
0まりもさん コメントありがとうございます。 刺繍のような言葉、というのは、周りのものを飾って華やかさを生む言葉といえるのかな、と思いました。 (、によって、区別をつける、というのは、考えたことがなかったのですが、良い考えだと思います。 これからの作品の中で、そうした方法を使ってみたいと思います。 >視野の端っこに映っているものも >何かを持ち上げるための踏み台としてはいけない >連続してはいない人格がその展開の場を開くのであれば >私はその建物の中でのあれこれを >人々のために正しく置きなおしてもいいと思う 自分で納得できるフレーズには、まりもさんもいい感じだと思う、と言ってもらっているようですし、 ごまかされない、ということが、今回は良く分かり、人への伝わり方、というものへの信頼を、持てるような 気がしました。空間感覚、比喩の感覚、そういったものが、大事なのですね。捉まえていきたいです。 北村灰色さん コメントありがとうございます。 夕暮れの中のような詩である、ということは、北さん、それからもう一人どなたか、も僕の詩に、言ってもらえた 覚えがあります。自分では、夕暮れのきれいさに浸った最後の記憶は、小学校5年生あたりが最後だったので、 少し意外に思いました。無意識のうちに思い出していたのかもしれない(?)です。 >事物がたゆたう こういうことが書かれていた一番印象に強い作品は、村上春樹『女のいない男たち』収録の、「シェエラザード」 です。多少の影響はあるような気がします。 >錯覚や心境 ですか。凄い、核心をずばっとおっしゃられた気がします。そういう解明は、必ず誰かの役に立つことだ、 と思うので、僕自身も、その言葉に、どこか安心感、開放感を感じます。 タイトルは、短い英語の持つ、ちんまい感が、出ていたかもしれませんね。自分でも気に入っています。
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