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酪農
一時間早く 牛に草を与える 今日 人手が足りず 早くに仕事を始める 牛はそれでも 首を舌を伸ばし 草を食む 国連で少女が 温暖化について 叫んだ 一定の理がある そして牛は 酪農は温暖化を促している 牛は草を運んでいる台車の草を盗むかのように舌を伸ばしてくる この草を刈り取るために人手が減った 大きなトラクターが走っていく 自動でコーンを撒く機械を避けつつ 一抱え分の草を牛に食べさせる 風を作る大きな換気扇がうるさい 膨大なエネルギーの上に この牛たちは生きている この先の未来考えもせずに ただ興味深く こっちを見つめてくる 十分な草を与えよう 調子の悪い奴を見つけよう 苦痛のない日々を送らせよう 必要とする人へ牛乳を生産しよう 一日一日と生きる 9~13時間の労働を牛に費やして ただただ目の前に苦痛を生まないように この先良いことがあると願いながら 何があろうと牛の世話をする やれなくなるその日まで 今度 廃用になる牛に草を与える 調子悪そうにこっちを見つめてきた 幸せでいてくれ その時まで
酪農 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1352.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 23
作成日時 2019-09-28
コメント日時 2019-09-29
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 10 | 10 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 10 | 10 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 23 | 23 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3.3 | 5 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 3.3 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0.3 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 7.7 | 10 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
牧草と泥土と牛糞の粉が逆巻き 扇風機が回り続ける牛舎から 静かな静かな、うめきとため息が 率直に届きました。 国連演説少女に罪はないのでしょう。 なのにどうして 我々の防毒マスクは 正義なる理想をこねくり回した 欺瞞の刺激臭を取り除けないのか。 フランスでの 黄色いベスト運動の時に喧伝された ある言葉を添えます。 「エリートが地球の終わりを語る時、 僕たちは月末(または毎週、あるいは毎日)に苦しんでいる」
0鈴木夜道さん、こんにちは。 好きでやっているんですけども。牧場の従業員は。 ため息やうめきを感じさせる詩だったかもしれませんが。 欺瞞の刺激臭を取り除けないのは、仕方ない事でしょう。 やれるのは今やれる事、やるべき事それだけですし。 慈しみの心を保ちつつ。 一切の生きとし生けるものは、幸せであれ。 スッタニパータ 蛇の章より 新染因循さん、こんにちは。 あれ、コメントがありませんね。 何かあったのでしょうか。 もう一度書き込んでくれませんか? コメントを見たいので。
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