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漆黒を
漆黒を飲む 純白を入れよう 牛の乳と砂糖だ 漆黒と純白は 焦げた茶色を作り出した 漆黒は濃い茶色だったと 今更ながら気づく 飲む 苦い 甘い 焦げた香り なめらかな喉ごし 戦いに行こう 戦いに行こう 剣を手に 銃を手に 筆を使い 言葉を使い 知恵をもって 身体をもって 戦いへ行こう 新たに漆黒を入れ 飲んだ 仕事が待っている
漆黒を ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1614.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 31
作成日時 2019-09-18
コメント日時 2019-09-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 11 | 11 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 11 | 11 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 5 | 5 |
総合ポイント | 31 | 31 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.5 | 0.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5.5 | 5.5 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 5.5 | 5.5 |
音韻 | 0.5 | 0.5 |
構成 | 2.5 | 2.5 |
総合 | 15.5 | 15.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
素直にはコーヒーが美味しそうだと思いました。中盤へ掛けて加速し、緩やかに減速に転じる緩急が、全体を通して前向きで躍動感のある演出になっていると思いました。 また勝手な読みかもしれませんが「戦いに行こう」は具体的な移動のイメージが強いのに対し、「戦いへ行こう」はむしろ心理的な前進の意志に感じます。よって極端にいうと「やらねば」から「やってやろう」という気持ちの強化の流れを感じました。
0いすきさん、こんにちは。 普段何かと飲んでいるコーヒーから着想を得た作品ですが。 情景と緩急については上手くいったようで、よかったです。 「戦いに行こう」と「戦いへ行こう」に関しては、正直無意識的にやってました。 いすきさんの指摘で気づいたのが正直なところです。 とはいえ、結果的に上手くいってますね。 具体的なイメージから心理的な前進、その通りの効果が。 こういう事もあるもんですね。
0石川啄木の「ココアのひと匙」という詩のことを思い出しました。 啄木の場合はココアとテロリストが出てくるのに対して、この詩は コーヒーと戦いです。しかし、苦さや甘さという舌の感覚で「力」という口述しがたいものを表現しているという点では 啄木の「ココアのひと匙」と似ているので、思い出しました。 どちらの詩も、人の心の芯を突いておられると感じます。 また本作品の場合はコーヒーのことを珈琲とは言わず、「漆黒」とされたところにもセンスを感じました。 漆の黒は、艶やかで美しい色です。けれど、漆には 毒があります。漆の色は、毒を有益なものに変えるという匠がないと生じない深さを持った色であることを想いました。 単純ではないことの核心を 短い言葉で読者に感じさせるのは、あまりあることではありません。この詩は、ソコに成功しておられる。この詩は、素晴らしい作品です。
0「漆黒を飲む」という書き出し自体は特に驚くべきものではないのですが、「漆黒は濃い茶色」だった以降、戦いに行こうのリフレインが迫りくる。この詩の話者はひょっとしたら平和主義者かもしれない。好んで争いを選ぶ人間ではないかもしれない。しかし駆り立てる者に追われ、または駆り立てられ、戦いに行く。仕事が戦場になり得る、あるいはなるというのは羽田さんのキャリアのなせる技ではないかと思いました。
0るるりらさん、こんにちは。 コーヒーは仕事が朝早い上に休みが少ないため、何かと飲んでいまして、そういわれると「力」と言えるものを日々感じ取っているような気がします。 漆黒については、よく見たら飲み物と思えない位真っ黒だなと、なんとなく思ったことから使ってみました。 コーヒーを初めて見る人にとっては、毒の様に感じるかもしれません。なのにそれが有益なんですよね。 思った以上に成功している作品だったようです。感謝です。 stereotype2085さん、こんにちは。 仕事柄たまに牛の命がかかっていたりするので、気が付いたら戦場にいるような気分になることがあります。 しかも少ない休みで、とにかく牛の世話をしないといけないですし。 ここは自分のキャリアの特徴が出ているようです。 ああ、今月二日しか休んでない……。
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