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命の灯が消えるまでに・・・
遠いあの頃が懐かしい あれから幾年月が流れて 僕は大人になった 振り返れば20年の月日が流れていた 川の流れよりも早く感じた 僕の知らないところで 何人もの人がこの世界から消えて 何億人の人がこの世界に産まれて来た いつの間にか大きくなっていた芽 どんなふうに花を咲かせよう 父や母には苦労をかけていた毎日だった 今は老いて少しずつ 消えゆく命となりつつあることを知り 受けた恩を 受けた命の間で 何を返していこうか 僕に出来ることはあるのかな 受けた恩をきちんと返せるかな 命の灯が消えるその日まで 何をしていこうか 幸福であってほしいと 芽生えた想いを叶えていこうか 少しずつ僕に出来ることを残していこうか 命の灯が消えるまでに・・・
命の灯が消えるまでに・・・ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1232.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2019-09-09
コメント日時 2019-09-09
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
大人になる、節目を迎える、環境の変化を迎えるといったときの心境を素直に書いた詩に思いました。 一点「川の流れよりも早く感じた」が争点、またはキーなのかなと勝手に思いました。少なくとも僕にとって川とは普段ほぼ意識しないもので、引き合いに出すほど馴染みある対象だろうか、と思うからです。川の勢いというものを感じる機会が僕にはほぼ無いためにそんな風に思うのかもしれません。比較するはやさも「早さ」と「速さ」で、若干異なるかと思います。など、詩を読む上でここにはサインめいた違和感があり、よってなにか書き手にとって大切な信念が込められているのだなと思いましたが、それそのものは前後の文脈からはわかりませんでした。
0詩文における思想哲学的なものは宿らせなければならないものだと思うのです。行間から薫るものというような。特に自分語り・独白なる作品であるほどにレトリックが重要になると思います。本作の内容、伝わってくる思念はよくわかります。言葉の意味を表層的に理解することは可能です。少なくとも私は、表層の言葉を読んだだけでは、詩を読んだ気持ちにはなりません。 具体的に申し上げますと、「受けた恩」「受けた命」という語句は、共通言語としての意味は理解するのですが、それは理としてある言葉の意味です。理にならない言葉を詩では読みたいと私は願います。一般的な意味での「恩」「命」でなくて、自立した意味を読んで受け取りたいと思うのです。意味を自立させることがレトリック・技巧ではないでしょうか。長々と失礼しました。最後に念のため申し上げますが、本作は力作だと思います。力が込められていらっしゃると思いましたので、率直にコメントさせていただきました。
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