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灯籠流し
唯艶艶と 燃ゆる川 汲めぬい汲めぬい 潮垂れて 枯れ散々と 埋めるイチョウ 汲めぬい汲めぬい 暮暮れも 櫛芽吹き 嗚呼桃が 塞ぐ鬱ぐ ケイ素解けよ 未だ侃々と もゆる川 汲めぬい汲めぬい 我儘を 棄つ棄つ文 埋める石 汲もう 汲もう 唯只 櫛芽吹き 華燦々と 千引よ千引よ
灯籠流し ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1586.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 36
作成日時 2019-09-04
コメント日時 2019-09-06
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 20 | 14 |
前衛性 | 7 | 5 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 2 | 2 |
技巧 | 3 | 0 |
音韻 | 3 | 3 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 36 | 24 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 4 | 3 |
前衛性 | 1.4 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0.4 | 0 |
技巧 | 0.6 | 0 |
音韻 | 0.6 | 0 |
構成 | 0.2 | 0 |
総合 | 7.2 | 7 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
無学なもので作品への的確なコメントが書けそうになく迷いましたが、コメント入れさせていただきます。こちらの掲示板ではあまり見受けない新鮮さを文体から感じました。一つ一つの言葉がちぎれちぎれでありながらも、連続性を持って伝わってきました。それは心情を吐露すること、気持ちをなんとか言葉にして表そうとする行為はちぎれちぎれとなってしまうということ。作為的でない自然な作品として感じました。
0ああ、また玄関にあの人が来た 何やら華麗なる雅語のような言葉を 奏でるような無明の歌を 今夜も玄関先に巧みに並べ いずこともなく去ってゆく
0み う ら 様へ コメント有難う御座います。そうですね、若干実体験を思ってもいたので、意識的では無いのですがそうさせたのかもしれません。自然に感じたというのは鋭いご指摘です、また有り難いです。
0鈴木夜道様へ 詩でのコメント有難う御座います。玄関を仏教の意でとって下さったのであれば大変光栄です。全体的に古典的な言葉回しと現代的な言葉回しを巧みに使い分けておられ、感服致します。
0灯篭流しの幻想的な風景と哀愁が感じられました。 >潮垂れて は前の行にかかっていると思ったのですが涙のイメージを重ねると、次の >枯れ散々と にも繋がる感じがしました。 涙が枯れる頃には秋になり、冬になり、イチョウの落葉が辺り一面を埋め尽くす。灯篭が川を橙色に埋め尽くしている様と重なりました。 そこに「桃」の瑞々しさや芳醇な香りの夏特有の生々しさが際立っているように感じました。 古典の知識が皆無で的はずれな解釈かもしれません。美しい描写や詩句に惹かれ、自分なりに楽しませていただきました。勝手をお許しください。
0ご感想ありがとうございます。古典の知識に関しては私自身拙い知識甚だしいので、どうぞお気になさらないで下さい。 情景を書いて頂いて有り難いです。イチョウや桃はあまり季節感に集点を置いておらず、その木の鎮魂や魔除に着想をいていたので自分の考慮の不足でした。楽しんで頂けて結果的に楽しんで頂けたとはいえ、季節感、より吟味したいです。
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