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思い出の丘
木の葉の散り敷いた丘にわたしは帰ってきた 愛する人とともに 風が見晴らす田園を流れ 山鳩が空を渡ってゆくなかに 記憶が広がり思いの香りに沈み始める 邸宅のバルコニーに過ぎた日の後が 朝の光りに輝き揺れている この空の照らす静けさの中で 再び愛する人と佇んでいる その一日にわたしは驚き あなたが青い服を着て軽やかに 歩いていた跡を、わたしは探し求める 愛する人よ、かつてここにかの人がいた わたしは何も知らなかった すべてはあなたが教えてくれたのだ しかし、一塵の風がどこからか吹いてきて 彼女を砕けた光の中に奪い去ったのだ わたしは、その苛烈さに打ちのめされ 苦しみの螺旋に苛まれた 今、優しい丘に立ち、穂の揺れるなかで 花を髪に飾っていたあなたを思い出している 許してくれるだろうか、わたしが再び幸福になることを 叢の岸辺を歩こう、愛する人よ あなたの足音とともに 幸福の思い出と再びの飛翔の風を受けながら
思い出の丘 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1424.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2019-09-03
コメント日時 2019-09-07
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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技巧 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
とても、素敵な表現が目に留まりました。 「許してくれるだろうか」のところで少し思い悩んでいるようにも見受けられ、印象的でした。 タイトルにも「思い出の丘」とあるように、振り返りながらも、「愛する人」の事を今も想い続けているのではないかと思われる姿が目に浮かびました。 とても素敵な作品でした。
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