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愛しさ
陰の中には長所があり亦陽の中にも短所がある。 月と松の見事であったり、時に調和を乱すあかるさは軽い事。 兆円、回天した原っぱは。 解凍してきた、落ちたそらを、一筋の真実のそらを、薄い地底から誤解だらけの魂の天国を。 誰もわかってくれない孤独な、そして和ましく優しい社会が優れてある事。 優しさに倒れない孤独な芸術家がいる事。 淡さで蘭学を紡いだアートの事。 人間というものがもともと濁ってる事。 それらの規範が心にしかわからない、目にみえない。 悟りたいというのが良い欲か悪い欲か、本人しかわからない。人が悟れるというのが大きな夢である事。 「個性を伸ばす」というキャッチフレーズがよく考えられすぐれたものである事。それを人はよく知っている事。 真面目な人間がいて、ニヒリストを脱却出来る。それと希望に満ちた剣を羨ましく思うことを素知らぬ振りをしてくれる、私自身の学びの事。そして知らなければ良かったという言葉を失った事。 支えることが当たり前となった事が、古代と違うだろう。ただ古代が今を作った事。 雨が花を育むように、辛さや、苦しみに養われた精神を忘れない、重い感謝を知るのが歳がいってからの事。
愛しさ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1292.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 10
作成日時 2019-08-31
コメント日時 2019-09-01
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 3 | 2 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 3 | 2 |
総合ポイント | 10 | 8 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0.3 | 0 |
技巧 | 0.7 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 3.3 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
誤解だらけの魂の天国と言うのもイメージを喚起しますね。古代があり今がある、雨が花を育むなど、常識的な知見から何とか詩的言語を見出そう、繰り出そうとする格闘が隠れているようにも思えました。
0「愛しさ」という言葉を、文字で初めて読みました。そのストレートな印象に、びっくりしました。 殆どの行が、「事」という、ある縛りで書かれているのに、堅苦しくないこと、それは、言葉の使い方 として、意味を表すための意識を心がけて持っていらっしゃるからではないかと思いました。非常に 端正です。様々な人たちの存在が上がっていますが、その機微を捉えた描き方には、人間というものへの 理解を書いておられると思います。非常に高度な文が書かれており、僕の読む能力が及ばないほどに、 感じられるのですが、全く脱落者を出すわけでもないような、適度な距離をあらかじめ与えてあるような 意識が感じられて、もっと挑戦して読もう、と思って、トライを何度もできる感じがしました。 語りが受け渡されることができるように、意味が、作者から読者へと渡ることが機能として、 文章が働くように、一定の視点が据えられているように思いました。言葉というのは、機能が 詩においてでも、バラバラで、多様であって、全く違ったようにも思えてきます。 そういうことを、考えたのは、初めてだったのですが、しっかりと書こうとするなら、 そういう点に留意して作っていくのも、いいな、と僕は学べたように思います。
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