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感覚隠れ
夏は気持ち悪い。幼稚園の頃に興味本位で口にしたクレヨンの様に不快でしかない。クーラーと薄型テレビと扇風機と油蝉の音がうまい具合に混ざり合って、「今日で夏は終わるのか」と錯覚させている。未だ夏はあるのに余裕を感じさせてくれない。ただ急かすのみ。夏に聴こえる音の全てを頭の中に溜め込むとまたうまい具合に混ざり合って、今度は吐き気を急かす。夏は感じるもの全てに急かされる。小汚い道端に落ちているプラスチックゴミからも感じられる。急かされて混ざって急かされて混ざる。夏に麻痺していたのかパタンと急に夏は終わる。するとすぐに飢える。夏は焦燥の季節だ。そして夏は特別だ。もうすぐに夏は終わる。
感覚隠れ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1053.5
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ポイント数 : 0
作成日時 2019-08-22
コメント日時 2019-08-22
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文