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僕
開かない扉と白い窓。 真夏の昼下がりは耳が痛くなるらしい。 遠い昨日の煙草の香り。 今日の自分は快楽の犠牲となった。 沈み込んだ部屋には濁流の痕跡が糸を引いている。 忘れていた痒みがぶり返した。 もう何度化膿したのか覚えていない。 きっと彼女は生きている。 擦り切れた手はまた洗わなくてはならない。 抽象的な樹木に何の意味があるだろう。 閉じ込めたのは兎だけではないというのに。 河童はいつも黒い花を持ってくる。 打ち間違えた数字がそれを証明していた。 壊れたスイッチと愛する失敗作達。 孤立したのは決して私の責任ではない。 植えていない茉莉花はすでに枯れてしまった。 眠る前にはいつも自身に呪いをかける。 それでも穴は二つ用意しなくてはならない。 集めた感傷主義者が統合する前にもう一度呟く。 きっと彼女は生きている。
僕 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1234.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 1
作成日時 2019-08-16
コメント日時 2019-08-16
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文