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僕のなりたいもの
目が覚めると僕は小舟に乗っていた。 ゆらゆらと波にゆられながら、 僕はただ、何をするわけでもなく、 ぼうっとしていた。 時折、何かの鳥が鳴いている声がする。 その声を聴きながら、 僕はここにいる意味を考えていた。 波間に浮かぶ遠いあの頃の記憶。 ここはたぶん、僕の人生の間なんだと思う。 僕が今乗っているこの小舟は、僕の人生だ。 今は平穏な波も、時には高波に姿を変えるだろう。 そんな困難も、ちゃんと向き合えばきっと乗り越えられる。 意味のない人生なんてないと、僕は信じたい。 だから、どんな困難でも乗り越えてみせるさ。 この小舟が沈みそうになっても、 支えてくれる人がいる限り、 何度でも立ち向かえる。 僕は強い人間でありたい。 荒波にも負けないような、そんな人間になりたい。
僕のなりたいもの ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1585.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 13
作成日時 2019-08-14
コメント日時 2019-08-17
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 3 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 13 | 13 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2.5 | 2.5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 2.5 | 2.5 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 6.5 | 6.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
シンプルに人生の辛さが出ていますよね。 とても印象に残ったのが、 「鳥の声」です! なぜ鳥は鳴いたのか、そもそもどうして鳥が出てくるのか…とても面白いスパイスになっています。 前半はゆらゆらぼんやり夢の中のような、それでも感覚はリアルな世界が描かれていますが、後半に行くにしたがって、さらにリアルな人生の葛藤と支えてくれる人などが出てきて、現実に戻るような…そんな描写になっていますね。 簡単な作品に見えますが、先程の「鳥の声」があることによって、作品に深みが出ていると思います。 世界でいうと、ナルニア国物語の朝びらき丸東の海へ のような、人生という大海を船一つで進み、唯一辿り着くリーピチープのような世界観を感じました。 とても興味がそそられる、そんな作品でした。 良かったです!!
1せいろんさん、コメントありがとうございます。 ちょうど自分が思い悩んでいる時に作成したもので、自分が感じている生きづらさであったり、その生きづらさに対して真剣に向き合ってくれる人がいることの心強さをうまく表現できていればいいな、と思います。
0小舟がゆらゆら揺れているのがいい雰囲気だと思いました。 せいろんさんが注目している「鳥の声」が僕もいいと思いました。 自分と鳥だけがいる状況の中で考えること。 それは話者の過去をイメージにおいて置きなおしたものだと思いましたが、 小舟が人生と言い切るところで、後へとつながっていくようです。 そして強くありたいという思いは、一人の中で決心していることのように、僕にも思えて、 この詩の中で切りとった譬えが一つの主張を奏でて、読者として僕が心の様を考えるきっかけになりました。
1黒髪さん、コメントありがとうございます。 そういう事を考えるきっかけになるなんて、夢にも思いませんでした。 でも、そう言って頂けて嬉しいです。
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