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心しずかに
無邪気な渇望飼育者の法外な霊 感染め分け誇示はもうおしまい 狂暴にもとけい草は回遊庭園の 歩道に咲きこぼれる 病弱な高 調の散会憤怒は装飾的受難を巡 る 仰臥軽蔑の核心追跡も撤回 これこそ奥地の峯々に真の輝き をもたらす偏執往復 このとき 復讐の情熱を保留せよ 悲哀舞 踏会好みの唐簑 すでに発狂皹 焼き すでに大桶 すでに竜骨 思うままに逆上せよ 炉床の安 堵と未開の分水嶺に同時命中す る紫電の矢は結球標的となって 記憶蔵に逆流せよ まだ避地の 口ぎたない奉仕で親密さを中詰 めにする内省的白骨は 激しく 日に焼けない だが鎮魂に貴重 な熟成効果を与える引き歌には こころから背くよう 特選空想 を励起する奇態な情欲投機の流 行の輪の中で 迎え火の底にと どこおったぎこちない食欲は極 めてゆるゆると説明されるよう
心しずかに ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1551.1
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 9
作成日時 2019-08-10
コメント日時 2019-08-17
項目 | 全期間(2024/12/26現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 9 | 9 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 3 | 3 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 2 | 2 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 2 | 2 |
総合 | 9 | 9 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
感想です。 私にはよく分からない詩ではありましたが、この作品は読者を想定して書かれたものなのでしょうか。非常に無粋な質問で恐縮ですが、想定しているのであれば、どのような方を想定していたのか、教えていただけないでしょうか。想定していないのであれば、このような詩を公の場に発表した意図がとても気になります。 個人的な興味にで申し訳ないのですが。
0agathさん 読んでいると、するすると入ってきて、美しく楽しい読詩体験が持てました。こうやって、 意味で引っかからない、ナンセンスな詩を書くことは、相当の実力を感じさせます。 こういう詩は、美しいと言えるところまで高めてあって、こそ初めて作品としての 価値を感じます。この試みは、凄い創造性を感じます。とても好きです。
0おはようございます。この作品、一度読んだ時に浮かんだ印象だけ、ひとまず置いておきます。「お経」。お寺さんがお経を読むなかで似たようなフシの箇所があるんですけど、特にお経の最後に読みあげるやつ。「あなかしこ、あなかしこ」で結ぶんだけど。それを模したパロディなのかな、と感じました。内容についてはまた改めて。
0左部さん、黒髪さん、藤さん、お読みくださり有り難うございます。 この作品も、前回投稿した言葉遊び、歌遊びの詩と同時期に作ったもので、やや実験的な習作です。ナンセンスといえばナンセンスなのですが、「無邪気な渇望飼育者の法外な霊感染め分け誇示はもうおしまい…」と書き出した時の気分だけは、今でもはっきり覚えています。今読み返してみると、当時の現代詩の風潮に対する憤りのような気分が濃厚に感じられます。
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