無名 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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無名    

身体は完全なる君の奴隷なのだ。 逃げた声も忘れた記憶も君が願うまま。 再度伸ばしたその足は、誰が願っているかは分からない。 必ず君は一人。 これは定義であり、本質であり、生まれた頃に支配者だと本に書いてある。 だから戯けるが、どちらかと言うとこの外見は、迷惑である。 私は曲がりたくない。 私は自由を貴方に阻害された血液である。 ナイフを待ってる。自害をまっている。 死んだ貴方から飛び出せる時を願っている。 ですが貴方が必要です。 根から茎を通り、葉っぱへ。花へ。 繋がった私はいつも貴方を呪っている。 細胞の節々で私は活躍し13の事柄をわきまえ、今にも壊れそうな精神を呪っている。単純に担ぎ上げた貴方の身体に幾千もの呪いを施して、私は貴方を愛しているのだ。 私は信じている。きっと、信じているから高鳴るのだ。壊されるから高鳴るのだ。生まれるから泣くのだ。笑うからひきつるのだ。 心は必ず身体を壊し、いつか朽ちると信じているのだ。 だから言葉は貴方の道具であり、行動は貴方の罪であり、出会いは同情であり、喜びなのだ。 施した身体は貴方の心と繋がり、いつまでも願いが残っている。 従順し、適応し、反応し、恐れ、泣き、苦しみ、笑い、焦がれる。 たくさん生きてくれてありがとう。 たくさん使ってくれてありがとう。 幸せはここを基準として生まれ、拡がりを続け、世界中の身体を看護する。 だから、踏み出せる。だから足を伸ばせる。だから君は綺麗だし、好きだ。 遠く拡がる景色を綺麗だと思うのは、僕の願いと似ているからなのだ。


無名 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 1
P V 数 : 1757.1
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 4

作成日時 2019-06-28
コメント日時 2019-07-04
#テキスト #酷評OK
項目全期間(2025/04/11現在)投稿後10日間
叙情性22
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合ポイント44
 平均値  中央値 
叙情性22
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成11
総合44
閲覧指数:1757.1
2025/04/11 09時17分35秒現在
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    作品に書かれた推薦文

無名 コメントセクション

コメント数(1)
仁川路 朱鳥?|
(2019-07-04)

最終連まで共感しながら拝読させていただきました。 >身体は完全なる君の奴隷なのだ。 という、パンチに溢れた表現から始まり、迷惑がって、自害をまって、呪って、最終的には感謝と好意に変換されていく……心境の変化というより、最初から両立していたような。この詩、好きです。

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投稿作品数: 2