別枠表示
Pray for Play
不眠症の肉を喰らうのはいつも 不眠症の君を祈るのはいつも 過眠症の現に溺れるのはいつも…… 破れたシーツに絡むハイヒール 枕の下の待針とバタフライナイフ 踊るライトの 踊るネオンの 血を喪うのは 意味を喪うのは―― 青いノート、最終頁に刻まれた悲劇 羅列されし平仮名は暗号 羅刹国の迷宮 不可視の牛頭馬頭 街灯が首に変換されれば 12月に蛍はワルツを踊る 匿名が水と$に狂うのはいつも 900番台の名も無き貴女のせいだ 円卓上の椅子取りゲーム 立ち尽くすのは裸の少女たちだから? 脚を失ったままなのは、裸の心だから? いつかの君はⅲの爆炎の中 水色の眼をしたまま この世界に祈りを捧げていた 六何の原則を突きつける燕尾服共を打擲しながら けれど、その空虚な祈り 偽善公然泰然自若それとも自虐 ほら、この刹那に君の十字架は折られて 白鳥は黒鳥に染まり 少年は鞄ではなく爆弾を抱える 死体、死体のステーキハウス 王座に突き刺さるナイフを照らすのは 絶望に浸された桃色のサーチライト―― 太陽が炭化する 川岸に組み立てられた骨の楼閣 灰色と乳白色に染まる此処に 嘘と無言が旋律を刻む 漂う鴉の遺灰 彷徨う黒焦げのヴェール 静かに、唯静かに____ 閉ざす唇から流れる着色料 造花に充たされた彼方の幻想に 中指を立てるのはいつも 無垢なまま壊れた祈りだった
Pray for Play ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1422.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 11
作成日時 2019-05-31
コメント日時 2019-06-06
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 3 | 3 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 11 | 11 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.8 | 0 |
前衛性 | 0.3 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 0.8 | 0.5 |
技巧 | 0.3 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 2.8 | 2.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
太陽が炭化する 川岸に組み立てられた骨の楼閣 灰色と乳白色に染まる此処に 嘘と無言が旋律を刻む 漂う鴉の遺灰 この五行に注目しました。この詩の肝は最初の頃の行にあると思ったのですが、この五行に詩の表現の安定があると思いました。詩の音楽あると思いました。
0正直、詩が読めないぼくにはわからない作品でしたが言葉にリズムが、躍動感はとにかくある作品だと思いました。他の方のコメも読みたいのであげます。
0はじめてコメントをさせていただきます。 一番最後にある"無垢なまま壊れた祈り"というフレーズに心を掴まれました。 生まれたての赤子の手をひねるような、洗いざらしのシャツにコーヒーのシミがついてしまったような、不完全な揺らぎを感じました。読みを深めたいので、また読み込みたいです。
0