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カテゴリーミステイクの革命
まだ摘み取れない言葉が 未だに眠る朝にオアシスのほとり 革命の憂いがあるのです いつも心臓の近く 鼓動とともに胸の奥にあるはずです 歩みを停めない言葉があるみたいに 革命の日々が始まる世界があります これらはカテゴリーミステイクに あたるかもしれないけれども 想い出すはずの言葉は あなたの本棚に入っていますか? すでに詩集にも収まらずに 令和時代の果てへと 伸びていく声もあります 分断されても分類されてもいません そう名前のない場所に宛てて 世界が言葉とともにあり 声だけが響きを持っています ゆっくりと駱駝とともに 静電気で出来た砂漠を 超えて行った思い出があるのでした そこにはオアシスの映像があるのでした お母さんに電話をしたいのですか? カテゴリーミステイクの憧憬は そう既視感とともにあります 長閑だったアラビアに訪れていました 寂しい春のような想いは ニュースによっても待てませんでした 海を越えて日本まで届いた昔の記憶は ただただ政治家を倒せと叫んでいました どのような贖罪ですらも 分断もされず分類もされはしない 命とはひとつながりで 自殺した言葉がたくさんあるのでした 喉の奥に詰まっている むせびながら時を刻む言葉とはいずれ 戸惑いを持ち静電気によって 分かち合われるときがあるかもしれない 一億がみんな詩人となり 詩人がみんな言葉となり 仮小屋の国家が辿り着く未来があります きっと革命の噂話を聴く自由は 夢想ができる仮想空間にもあるでしょう カテゴリーミステイクであっても だからこそ辿り着く世界には 言葉があり将来があるのです
カテゴリーミステイクの革命 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1860.8
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 15
作成日時 2019-05-03
コメント日時 2019-05-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 6 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 4 | 1 |
エンタメ | 2 | 1 |
技巧 | 1 | 0 |
音韻 | 1 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 15 | 5 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.3 | 1 |
エンタメ | 0.7 | 1 |
技巧 | 0.3 | 0 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 5 | 3 |
※自作品にはポイントを入れられません。
二連目の後半とか好きですね。 色々な思想?を詩に込めようとしてるようにもお見受けします。 一方メッセージ性と詩文学としての強度とでも言うか、 若干バランスに苦心されてるのかな?という印象も持ちました。 『カテゴリーミステイク』という言葉は面白いですね。 さらなる文学的な面白さ持たせることが出来そうな言葉にも感じました!
0こんばんは。 それぞれのベクトルの違う想いをサラダボールのような詩タイトルの器には、詰め込むというか包摂されるように、詩言語を選んでみました。でも、個別の思想ということになると、話は別です。それは、言葉が属性めいてくるので、敢えて、個別にある革命思想には、直接に触れてはいません。 ひょっとすると、汎詩論っぽいところは隠さずに、そのままでメッセージになっているかもしれませんが、それはそれで、よいと思っています。カテゴリーミステイクという語は、エトセトラのような響きがありますが、それよりも、使いやすい語かもしれません。 色々と感じとっていただきありがとうございますネ。
0淡々としかししっかりと詩作に臨む詩人の心情が独特の表現で描かれていると感じました。タイトルにある「カテゴリーミステイク」という表現が三度出てきますが、何れも効果的に使われていると思います。「お母さんに電話をしたいのですか?」や「自殺をした言葉がたくさん…」などの印象深い描写もあり、特に「自殺をした言葉…」は詩人や物書きは内面で自殺をさせた言葉やあるいは殺してしまった言葉をたくさん持っているよなぁという感慨を受けました。とても良かったです。
0こんばんは。 コンパクトでシンプルな感想を、飾らない落ち着いた言葉で、このように頂いたことは、今まで、なかなか至らないことが多いので、とても嬉しい気持ちです。そのような共感を大切にする瞬間に至るのも、奇跡に近い一瞬でした。詩を書いててよかったなぁと思います。本当にありがとうございますネ。
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