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花畑にて
波打つ 色彩 花畑 辺り一面 花々が風になびく 水面の様に波打つ 何かが 動いた 頭を出す 波打たない色彩 迷彩服に花 花々 向き合い 小銃構え 両者一斉に 火を放つ 右から 左から 小銃から 火を 弾丸を 花々で彩り 花々で紛れる兵士たち 放つ 声を上げて 上がる花々 上げる火花 散る花々 それでも花は満開で 焼け枯れる花々 兵士たちは 血の花咲かす 今までにない轟音 花々踏みつぶす 花咲く戦車 夢の様な姿の 悪夢の砲撃は 辺りを壊した 波打つ 色彩 花畑 辺り一面 血の花 咲かせ切った 火の花 出し尽くした 兵士たちが眠る 花 花々 少ない色彩の 小さい花畑 枯れかけて 花は 波打つ 兵士たちの傍に 小銃の隙間に 戦車の轍の中に 壊れたキャタピラの中から 花は咲く また花畑を作り出すため 眠るみんなの 花畑をいつの日か作る
花畑にて ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1768.6
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 216
作成日時 2019-04-22
コメント日時 2019-04-28
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 117 | 16 |
前衛性 | 2 | 2 |
可読性 | 13 | 13 |
エンタメ | 6 | 6 |
技巧 | 15 | 15 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 63 | 11 |
総合ポイント | 216 | 63 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 11.7 | 1.5 |
前衛性 | 0.2 | 0 |
可読性 | 1.3 | 1 |
エンタメ | 0.6 | 0 |
技巧 | 1.5 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 6.3 | 0 |
総合 | 21.6 | 7.5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
最初に思い浮かべる花畑のイメージがどんどん変わっていくのが面白いと思いました。そして最後にはやはり最初の花畑のイメージに戻っていく。哲学的で映像的。とても素敵です。
0哀愁亭さん、はじめまして。 自衛隊時代の演習がある程度元になっています。 小銃を持って撃ち合うのが前提で行動をすることになるので。 そこに花畑の映像がどういう訳か前々から入り込んできました。 そこから作った作品になります。 かなり映像的な詩になりましたが、哲学的との感想をいただけるとは。 少々意外でした。
0ショートフィルムのような作品。 後半の、戦車と轍、そこに花。 ここのカットが大好きです。
0俺は太極図?(黒いのと白いのがくるくるしてるヤツ)を想像しながら読んだ。初め、花畑の情景が「陽」その後の中盤「陰」が力を増すが、終盤その「陰」は打ち消され、また「陽」情景が現れ始める。陰と陽が互いに打ち消しあう様子が浮かんだ。
0人の脳内に焼き付いた映像を見せられたかのようでした。 スムーズではないが強いコントラストをもった断片のような? そして音はどこか静寂な、その中に乾いた銃声が聞こえるような。 すごく印象的な体験をさせてもらいました。
0佐久 乱さん、初めまして。 自分の作品は割と映像的ですが、特にその傾向が強い作品になりました。 後半のそのカットは上手くいったかなと。 小瑠璃さん、こんにちは。 なるほど。 確かに陰と陽が打ち消しあい、入れ替わっていますね。 面白い観点ですね。 tOiLeTさん、初めまして。 自衛隊時代の演習時の記憶が、詩にいい影響を与えたかもしれません。 となると、「人の脳内に焼き付いた映像」とは自分の記憶の映像になりますね。 強い印象を持たすことができたようです。
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